人と接すると嬉しいことや楽しいこともあるけれど、傷ついたり悔しかったりすることもあります。
他人と接して傷つくぐらいなら、人に興味を持たないようにして1人でいる方がいいと思う人もいるでしょう。
他人と接することで傷つくことが多いと感じる人なら、「他人に干渉されながら生きるよりも、ひとりでいる方が楽だ」と思うのはしかたがないことなのかもしれません。
人と接することで良いことも悪いこともあるから、ストレスを感じたりいろいろな感情を持つことは普通のことです。
けれど、過去にあった人間関係の失敗やトラウマで心が傷ついている人は、「もう、これ以上に傷つきたくない」とどうしても怖くなってしまう。
人に誘われても億劫に感じて断ったり。
優しくしてくれる人にも素直になれなかったり。
本当は人と楽しく過ごしたいという気持ちがあるんだけれど、傷つくようなことがあったときに、自分が狼狽えたり酷く落ち込んだりするのが怖くて人との接触を避けたくなるんだよね。
今日は、人に興味を持てなくなった人が、人に興味を持つ方法を考えてみたいと思います。
現実は、自分の観念を通して認識する
誰かの何気ない一言で傷つくことがあります。
言った本人には何ら他意はないんだけれど、言葉を受け取った側は酷く落ち込んだりする。
現実に起きていることを、人は自分の観念を通して認識するのでこのようなことが起こります。
例えば、1人でいることを「恥ずかしいこと」だとか「カッコ悪い」という観念を持っている人が、ひとり身のときに「彼氏いるの?」「彼女いるの?」と聞かれたときにグサッときたりするんだよね。
現実には何気なく会話の流れで聞いてるだけで、聞いた本人には傷つけようなんて考えはなかったりする。
あなたが傷つけられたと思った言葉や行動は、本当に傷つけようと意図したものでしょうか?
僕達は、自分が持っている価値観を他人も同じように持っていると思いがちです。
だから、そんなことわざわざ聞くなくてもいいのに、「そこは察して欲しかった」と傷ついたりするんだよね。
だけど、あなたと他人は違う人なのですから、同じような価値観を持っているとは限りません。
あなたが、恥ずかしいとか情けないとか思っていることが、他の人も同じように感じているとは限らないんだよね。
他人と関わると傷つくこともありますが、多くの場合は誤解から生じるものなんだよね。
自分を傷つけているのは自分かもしれない
一人でいれば傷つかずにすむかもしれませんが、みんなと一緒にいる楽しいことや嬉しいことを放棄することになります。
だからといって人と接したいかと言われれば、人と接すると自分が恥ずかしいと思っていることや、情けないと思っていることを突かれて傷ついてしまいそうで怖くなる。
けれど、情けないと思っているのは、恥ずかしいと思っているのは誰でしょうか?
人の言葉や行動から「自分が傷つけられた」と関連付けているのは自分なんだよね。
そうとは知らずに理由を相手に求めてしまうと、相手には原因はありませんから終わりのない苦しみになってしまいます。
そうではなくて、恥ずかしいと思っていることや、情けないと思っているところも含めて、自分で自分のことを受け入れてあげてください。
自分が凄く気にしていることでも、周囲の人にとっては興味のないことであることの方が多いでしょう。
あなたが他人のことに興味がないように、相手もあなたにそこまで興味があるわけではないんだ。
自分の弱みのことばかり考えて自分を守ろうとばかりしていると、相手の言葉を「そう思っただけ」「なにげなく思った」こととして捉える余裕を失ってしまうんだよね。
自分の弱みを隠そうとするのではなく、自分の弱みも含めて受け入れてあげよう。
完璧な人なんて世の中にはいません。
近くにいる凄いと思う人や、羨ましいと思う人にだって苦手なことも得意なこともあるんです。
誰にでもあるものなのだから、自分の弱みや欠点を隠そうとか直そうとするのではなく、自分の長所を伸ばしていくことを考えていこう。
自分の長所がいつか誇れるものになったら、「私にはこれがある」と思って欠点だと思っていたことも気にならなくなっていきますよ。
人に興味を持つ方法
人に興味を持てなくなったら、他のことに興味を持ってみるのもいいかもしれません。
最初から無理に人に興味を持とうとしなくてもいいと思うのです。
自分が何かで興味を持つことが出来たら、自然と他の人の意見も聞きたくなるものです。
イラストを描きたいとか旅に行きたいとか、とにかくなんでもいい。
例えば、小物に興味を持ったら他の人が使っている物にも興味が持てるし、話を聞いてみたくなるかもしれません。
遠回りに思えるかもしれないけれど、共通の趣味や趣向があれば話しやすいものです。
まずは他の事で興味を持つことで、興味を人へ向けてみる。
そのような順番もあっていいと思うのです。
人に興味を持てなくなったと感じる人は、こちらの記事も参考になるかもしれません。