もうこれ以上傷つきたくないと思ったときの考え方

人生には「もう、これ以上傷つきたくない…」と感じて自己防衛的になってしまうことがありますよね。

「結婚してないの?」とか、「年いくつ?」とか、「仕事何してるの?」とか言われて、そんなことわざわざ聞かなくてもいいのにとイライラしたりする。

ちょっと太り過ぎだよと言われたり、逆にガリガリと言われたり、そんなことも知らないの?とズケズケ言われて、「やかましいわ!」と傷ついてしまうこともあるでしょう。

僕達は、自分の嫌いな所を他人に言われてしまうと、物凄く傷ついてしまうんですね。

もういい年齢だからと結婚していないことを気にしてる人は、結婚していないんですか?と聞かれただけでグッとダメージを受けたりする。

返事をした後に「ああ・・・」なんて顔をされようものなら、「くっそ!」「ちくしょう!!」と深く深く傷ついたりするんだよね。

けれど、本当はそんなに傷つかなくてもいいのかもしれませんよ。

あなたは、傷つかなくてもいい事で傷ついてしまっているだけなのかもしれません。

他人に悪口を言われて傷ついたと感じたら

もしも、あなたが他人から悪口を言われているのなら、その人がどんな人なのか観察してみよう。

いつも幸せそうにしている人ですか?

誰からも尊敬されるような立派な人ですか?

おそらく、そんな立派な人なんかじゃなくて、嫌な人だなぁと感じるような一緒にいたくない人なんじゃないかなと思うのです。

心が満たされている人は、他人の悪口なんて言いません。

あなたが、人生で最も幸せだったときを思い出してみてください。

誰かが憎いとか、気に入らないとか言っていましたか?

きっと、幸せな気持ちでいっぱいで、その瞬間を噛み締めていたんじゃないかと思うのです。

人の悪口を言う人は幸せな人じゃないんです。

むしろ不幸な気持ちで、不満ばかり溜まっている人なんですね。

あなたが、悪口を言う人のことを観察して嫌な人だなと思ったのなら、その感覚は正しいものだと思う。

自分の気持ちに背かずに、その人から距離を取ろう。

あなたは、悪口を言う人のゴミ捨て場じゃないんだから、自己肯定感を下げるようなことを言う人を自分の近くに置いてはいけないんだ。

僕たちは、自分の悪口を言われ続けると「私が悪いのかな?」「何か間違っているのかな?」と思いがちですが、悪口を言う人に言いたくなる理由があるだけなんですね。

他人が悪口を言いたくなる理由なんて、あなたには1ミリも関係ない事だし、どうにかしてあげられることでもなんだから、さっさと離れたほうがいいの。

幸せな人っていうのは、自分が嫌だなと思う人とは運悪く出会っても深く関わろうとしないの。

それは、自分を傷つける環境に居続けることを、自分で選択したということになるから。

あなたが、不幸な気持ちでいたいというのなら、ずっと一緒にいてもいいですよ。

悪口を言う人とも事情があって仲良くしないといけないんですって言う人がいるけれど、自分を不幸にする人の側にいる事情なんてあるのかな?

もしかすると、その事情はどうしても守らなくてはいけない事情じゃないかもしれないよ?

あなたが正しいと思っていることは、本当は間違っているのかもしれないよ?

世の中で悪口を言われたことがないという人は、おそらくいないと思うのです。

どんなに立派な人でも、どんなに愛されて生きてきた人でも、嫉妬されることだってあるんだ。

僕たちは、自分が変われば悪口を言われなくなると思いがちだけれど、そうじゃないこともあるんですね。

だから、悪口を言われやしないかと心配しなくてもいいんです。

残念だけど、知らないだけで誰でも言われているから。

悪口なんて聞かなくていいんだよ。

そういう人からは、離れたらいいんだ。

人の言葉を悪いように捉えていることもあるかも

どんな人にも、人に言われて傷つく言葉というのがありますよね。

例えば、「えっ、そんなことも知らないの?」「○○さんは、部長になるんですってね」「○○さんって結婚するらしいよ」と人に言われて、「そんなこと私に言わなくてもいいのに」とか「煽られている」と思って傷ついたり、怒りが湧いたりする。

そんなとき僕達は、「酷いことを言われた!」「嫌な奴だ!」と思って人の言葉を悪いように受け取ったりするんだよね。

何気なく言ったことでも人によって言葉の重みは違うから、「ふ~ん」と聞き流せる人もいれば、「なんだと!」と怒り出すこともある。

だから、人に悪口ばかり言われるとか人間関係が上手くいかないことが多いと悩んでいる人は、相手が何気なく言った言葉を悪いように変換しているかもしれないと、自分のことを客観的に見ることって大切なことなんですよ。



あなたのことを考えているからこそ出てくる言葉というのもあるでしょう。

誰だって、勉強しないといけないなと思っているときに「早く勉強しなさい!」「将来どうなっても知らないわよ!」と言われたら「今からやろうと思っていたのに…」と怒りが湧いてくることもあるでしょうし、年頃になってそろそろ結婚も考えないとな思っているときに、「いつまで実家にいるつもりなの?」と言われたり、「そろそろ実を固めなさい」と急かされたら気持ちがなえることもあるでしょう。

こういうときって、あなたを傷つけようとしているわけではなくて「将来どうなるだろう?」「このままでいいのだろうか?」と不安な気持ちをぶつけてしまっているだけなんですね。

愛しているからこそ「言わなきゃ」と思うことだったり、心配しているからこそ出てくる言葉もあるんだ。

批判されると嫌がらせを受けているように感じがちですが、愛の表現っていろいろあるんだよね。

悪口ばかり言われる、文句ばかり言われると思っていたけど、本当は愛されていたり、心配されているだけだったってこと、結構あるんですよ。

僕達は、自分が被害者の気持ちになっていると人の言葉を悪いように捉えがちだけれど、冷静になったときに客観的に見ると本当は愛されていたんだと気付くことってたくさんあるんだ。



だから、人に悪口ばかり言われると思ったら、自分が人の言葉を悪いように変換していないか自分のことを客観的に見てみよう。

あなたが傷ついたと思った言葉は、あなたを傷つけようと思って出てきた言葉じゃないかもしれません。

会話の種に何気なく言った言葉だったり、愛しているからこそ出てくる言葉だってあるんだ。

あなたは、人の言葉を悪いように受け取っていませんか?

そんなに自分のことを守ろうとしなくても、あなたは既に安全な場所にいるのかもしれませんよ?

誰も傷つけようなんて思ってもいないのに、傷つくことがあったと感じただけかもしれないんだ。



人は人自分は自分と考えると傷つかない

誰だって自分の弱点だと思っている所を、ズケズケと人に触られるのは傷ついてしまいますよね。

自分が気にしていることを人に指摘されたり、バカにされるようなことがあれば、悲しい気持ちになったり、怒りが込み上げてくるのは自然なことだと思うのです。

例えば、「暗い性格でコミュ症だから、私といても楽しくないだろうな」と自分を評価していたら、どうしたって人と話すことに苦手意識を持ってしまいます。

話し相手の表情やしぐさを伺って、つまらなさそうにしていないかとか、過剰に相手の話に合わせたりしながら、気が気じゃない気持ちになって疲れてしまうこともあるでしょう。

あるいは、何を話せばいいかわからなくて黙っていたら「黙ってないで何とか言いなさいよ」と言われて、コミュニケーションが苦手な自分を余計に責めてしまいたくなることもあるかもしれません。

けれど、コミュニケーションが苦手だっていいんです。

気にしていることを他人に言われると敏感に反応してしまうものですが、相手は自分の価値観に照らし合わせて感想を言っているだけだから。

ああ、そういう意見もあるんだなと思うだけでいいんだよ。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方があります。

積極的に話さないとダメだという人もいるけれど、無口な人をカッコいいと思う人もいれば、物静かでおしとやかなところがイイという人だっているんです。

たまたま、積極的に話さないとダメだという人に言われただけなのに、自分のことをダメだと思って傷ついてしまうのは、そもそもおかしな話だと思いませんか?

無口でカッイイ男で、物静かでおしとやかな美女なんだから、ダメなところなんてどこにもないのに、一部の人にダメだと言われたことを真に受けて、「私ってダメなのかな?」と思うなんて、普通におかしなことだよ。

だから、相手の言っていることを真に受けずに、「私は私」「人は人」と考えて他人と私の考えは違うんだと境界線を引くことって大切なことなんですね。

あなたはあなたのままでいい

あなたは、他人と比べて「ない」と思ったことにダメ出しして、自分のこと傷つけていませんか?

「あの人みたいに明るい性格だったら人気者になれたのに」とか

「あのひとみたいに可愛かったら(カッコ良かったら)モテるのに」とか

「あの人のように仕事が早かったら職場の人に評価してもらえるのに」とか

理想の誰かと比べて、自分はダメだと落ち込んでしまう。

あの人のようになりたいと思うのは、誰にでもあることかもしれません。

けれど、あの人のようじゃないとダメだと自分を責めるのは、自分を不幸にしてしまう考え方です。

あの人がどうしているか参考にしてみようと前向きに取り組めるのなら良いけれど、あの人と比べて自分はダメだと責めてばかりでは、自信が持てなくなったり、自分のことが嫌いになってしまいます。

だって、誰とでも明るく接して仲良くなれないのも自分だし、あの人とは違う容姿なのも自分だし、あの人ほど仕事が早くないのも自分なんだから。

それをダメだと言っちゃったら、自分のこと嫌いになるしかないじゃないですか。

理想的に見えている、あの人のようになれなくても良いんですよ。

浅く広くの人間関係が苦手な人は、特定の誰かと深く付き合える傾向がありますし、容姿も自分みたいなタイプをどう活かせばいいか研究したらいいし、仕事も自分の得意なことを磨けばいいんです。

そもそも駄目なところなんてどこにもないんだから、駄目だと勘違いしているだけなんだから、自分を変えようとしなくたっていいんだよ。

物事には必ずプラスの面とマイナスの面があるように、あなたにはあなたの良いところがあるはずなんです。

だから、そんなに自分にダメ出ししないで、ダメだと思っていたところを「駄目じゃなかったのか」と許して受け入れてあげよう。

あなたは、自分のことを暗い性格だと思うかもしれないけれど、落ち着いた雰囲気で一緒にいるとホッとするという人もいるでしょう。

あなたは、仕事が遅いと思うかもしれないけれど、何事も丁寧に仕事をするあなたを見て信頼感が増す人もいるでしょう。

あなたは、自分のことを可愛くない(カッコ悪い)と思っているかもしれないけれど、好みなんて人それぞれですから、あなたを可愛い(カッコいい)と思う人もいるんですね。

あなたはこれまで、自分の良いところには目もくれずに、苦手に思ってきたことを直すべき弱点だと躍起になってきたのかもしれません。

だからこそ、人から褒められてもお世辞と思って素直に受け取れなかったし、自分の粗捜しに忙しくなるんだよね。

人と比べて自分にダメ出しして、いっぱい傷ついて、自分を嫌うのはもうやめましょう。

例えば、コミュニケーションが苦手だと会社の飲み会に行くのも億劫に感じたり、上手くコミュニケーションが出来ない自分を責めてしまいたくなることもあるかもしれません。

けれど、それでいいんですよ。

飲み会が苦手ならどうしても出席しなくてはいけないとき以外は上手に断る方法を考えたり、事前に話のネタを探しておくなど工夫して、コミュニケーションが苦手な自分と上手に付き合っていけばいいんです。

あの人のように上手に話せないといけないと思うから、傷つきたくないのに自分を責めて苦しくなるんだ。

大切なのは、ダメだと思うところを「それでいい」と許して受け入れてあげること。

あなたは、あなたのままでいいんだ。

おわりに

傷つかないように自分を守ろうとするのは自然な行為です。

けれど、自分を守ろうとする気持ちが強くなりすぎると、どうしても相手に身構えてしまいます。

そういうときって、何気なく言われたことでも、「あんなこと言わなくていいのに」「酷いこと言われた」と深く傷ついてしまったりするんだよね。

それでは生きづらくなってしまうから、「人は人」「私は私」と考えて自分のダメなところを許して受け入れてあげるといいと思うんだ。

ダメな自分を許して受け入れることが出来れば、相手が何を言うのか身構える必要も無くなりますし、言われたことも聞き流すことが出来ます。

自分にダメ出しして苦しめるのではなく、許し受け入れて上手に自分と付き合っていきたいですね。

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