自分に居場所がないと感じる人生は、誰にとっても辛い人生ですよね。
例えば、笑ったら「ヘラヘラするな」と言われたり、怒ったら「我慢ができない」と言われるような、自分の素直な気持ちを表現してはいけないと感じるような環境だったり、環境になじめずに自分を否定したくなるような場所だったら「自分には居場所がない」と感じて心が辛くなってしまうのは当然のことだと思うのです。
安心できる環境で毎日を生活したいと願ったり、自分の居場所を得るために無理に頑張ってしまうこともあるでしょう。
「行きたくない」場所に「行かなきゃいけない」と無理して参加しようとしたり、人から嫌われないように良い人になろうと必死に努力したりする。
けれど、自分の気持を偽って表現をしたり、人から嫌われないために他人に合わせてしまう生き方は自分の気持ちを抑え込むことに繋がりますから、どこか生きづらいと感じるんですよね。
誰にだって苦手な場所の一つや二つはあるものですが、自分らしく振舞える場所をみつけたり、自分の考え方を変えることで今より生きやすくすることは出来ると思うのです。
■目次
こうあるべきという「べき思考」が自分を追い詰める
「みんなと仲良くするべき」とか「みんなに迷惑をかけないようにするべき」というような、「こうあるべき」という強硬な価値観を持つと自分を追い詰めてしまうことがあります。
例えば、「みんなと仲良くするべき」という価値観をもっていると、行きたくないという気持ちに「罪悪感」を感じてしまい、嫌いな人や苦手な人達の集まりでも無理に参加しようとすることもあるでしょう。
けれど、フジモフは「行きたくない」と思った場所に「行かない」という選択肢があってもいいと思うんです。
どんな人にも居心地のいい場所や悪い場所があるんだから、自分を傷つけてしまうような環境だったり、自分の味方が誰だかわからないような場所なら「行かない」という選択肢があってもいい。
「こうあるべき」という価値観に振り回されて自分を追い詰めてしまい、心や体がボロボロになったら元も子もありません。
自分が幸せになるために、自分で自分のことを助けるために、「嫌なところには行かない」という選択肢を自分に許してあげよう。
「良い人」になろうとすると苦しくなる
自分の居場所を得るために、良い人になろうとする人もいるでしょう。
人から嫌われないために相手に意見を合わたり、みんなから必要とされる役立つ自分であろうとしたり、自分のことは後回しにして他人の要求ばかり優先するような「他人本位」の生き方をする。
けれど、この生き方だと自分が他人にとって都合の良い人だったり、役立つ自分じゃないと「自分には居場所がない」ということにもなりかねません。
自分が「人の役に立ちたい」という気持ちでするならいいのですが、居場所を得るために「しかたなく」していることだったら「他人が自分をどう思っているのか?」が気になり、いつも不安な気持ちでで他人の気持ち伺うことになるのではないでしょうか?
自分の本意ではなくイヤイヤ「良い人の自分」を演じ続けていたら、毎日が我慢の連続で「これだけ頑張っているのにわかってもらえない」と周囲の人にイライラしてしまうこともあるでしょう。
自分の行動を他人の評価で決めようとすると、「嫌われてしまったんじゃないか?」「ダメな人だと思われたんじゃないか」とアレコレ想像して振り回されてしまうんだよね。
人の気持ちを考えることも大切なことですが、自分の気持ちも大切にすることはそれ以上に大切なことです。
自分の気持ちを大切にすることが「わがまま」「自分勝手」と捉えている人もいるかもしれませんが、あなたの思った他人の気持ちが正解だとどうしてわかるんですか?
他人の気持ちなんて本人にしか分らないことなのに、自分で想像した「他人の気持ち」に振り回されてイライラしたり疲れてしまうなんてアベコベですよね?
だから、良い人になろうとして人の気持ちを想像して振り回されてしまうのではなく、自分の気持ちを大切にしてあげたらいいと思うんだ。
自分のやりたいことしかやらないということではなく、お互いの気持ちを尊重することが大切なんですね。
自分の気持ちを素直に表現できる場所を探してみよう
僕達は、自分の気持ちを素直に表現することを「恥ずかしい」とか「カッコ悪い」と思って言葉に出すことをためらってしまいがちです。
けれど、言葉に出さずに相手に自分の気持ちが伝わることは余程の勘がいい人じゃないと無理でしょう。
自分の素直な気持の表現をためらってしまう人は相手に「察してほしい」と思ってしまいがちですが、自分の気持ちをわかってもらえず辛い気持ちになるのは自分自身ではないでしょうか?
我が家の愛犬歌子さんは、いつも素直な気持ちをストレートに表現してくれます。
嬉しいときは「嬉しい!」って全身で表現するし、気が乗らないときは「面倒だな…」とダラダラする。
「はしゃいじゃって恥ずかしいヤツだ」とか「怠けやがって!」とかそんな風には全然思わないんです。
喜んでくれたら嬉しいし、気が乗らない感じも愛らしく思えるんですよね。
歌子さんが素直に感情を表現できるのは、「それでも大丈夫」「安全な場所だ」と思ってくれているから。
ここに居て安心していてくれるから、こっちも穏やかな気持ちになってなんだか嬉しくなるんだよね。
感情って素直に表現するのが、いちばん良いと思うんですよ。
もちろん時と場合によっては別の対応も必要だろうけど、そこさえ間違えなければ大丈夫なんだよね。
もっと人のことを信じよう。
もっと自分の気持ちを表現しよう。
もっと人に迷惑をかけてみよう
あなたが素直な気持ちを表現できるような、そんな素敵な場所が見つかるといいですね。
あなたが好きなこと、楽しいと思うこと、面白そうだなと思うことをするために、いろんな場所に行ってみよう。
もういい年齢だからとか、やったことないからとか余計なことは考えずに、なんだか居心地良いなって場所を探してみよう。
一人でいることを楽しめる自分になる
安全な場所が周囲にないという人は、一人でいることを楽しんでみるのもいいかもしれません。
誰かといると傷ついてしまうから一人でいたほうが安全だと感じるのなら、一人でいることも選択肢にあっていい。
一人でいることが不安だという人は、人が恋しくなったとき、寂しくなったときに気の合う人を探せばいいやと切り替えたらいいんですよ。
「自分らしくいられる居場所」が一人でいることでもいいし、みんなと楽しむことでもいいんだ。
大切なのは、「孤独」だとか「人付き合いが苦手」だと自分を責めたりしないこと。
一人でいてもいいし、みんなといてもいいんだ。
おわりに
自分を傷つけてしまうような環境だったり、自分の味方が誰だかわからないような場所なら、その場にとどまる必要はありません。
「逃げる自分」を責めたくなるかもしれないけれど、自分を助けるために「逃げる」選択をすることは決して恥ずかしいことではないんだ。
居場所を得るために他人本位に行動するのではなく、自分の気持ちを大切にしてあげよう。
機嫌がいいときは自然と人に優しくなれるように、自分の気持ちを大切にしてあげることで他人にも自然と優しくなれます。
自分の気持ちを大切にして、自分の機嫌を自分でとってあげよう。
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