できない自分を受け入れる ~そんなに自分に厳しくしなくていい~

自分のことを否定して責める人生は、とても辛い人生だと思うのです。

「こんな自分は嫌いだ」とか「何もできない自分が嫌いだ」とか考えて、自分で自分を責めてしまう。

自分のことを嫌っているわけですから、ダメだと思っているわけですから、そんな自分を認めたくないし受け入れたくないと思うのは自然なことなのかもしれません。

けれど、そんな自分のことを好きになれたり自分に自信を持てたら素敵なことだと思いませんか?

あなたは、自分のことをもっと好きになってもいいと思うんだ。

あなたが、自分のことを認めてあげられなくなったのは、そうなった理由があると思うのです。

一生懸命頑張ったのに誰も褒めてくれなし認めて貰えなかった。

他人に自分のことを否定的に言われて、自信を無くしてしまった。

目標に向かって全力で取り組んだけれど、目標を達成できなかった。

こんなふうに、全力で頑張ったけれど上手くいかなかったり、理不尽なことで自己否定されたら、「私はダメなんだ」「できない人間」なんだって思って自分を認めることが出来なくなるのは仕方がないことなのかもしれません。

けれど、自分の思うように完璧に物事を進めることは出来ないし、他人の価値観を真に受けなくてもいいと思うんだ。

確かに自分の粗捜しをすれば、そりゃあ自分のいたらないところの1つや2つはあるよ。

それをあげつらえて「私はダメだ」とか「何もできない」とか自分で自分を責めて嫌いになるなんて、あまりにも理不尽だし自分が可愛そうじゃないか。

あなたはこれまで生きていく中で、いろんなことを経験してきました。

嬉しいこともあったと思うし、悲しいこともあったと思うし、悔しいこともあったと思うし、楽しいこともあったと思う。

上手くいったこともあったし、全然ダメで落ち込んだこともあったでしょう。

ダメだったこともあったかもしれないけれど、そのときに出来ることをしたんじゃないですか?

いろんな制約がある中で、そのときのあなたにできるベストを尽くしたんじゃないでしょうか?

確かに完璧な結果じゃなかったかもしれない、期待したほどじゃなかったかもしれない、だけどそれでもいいんだよ。

過去に出来なかったことあったとしても、そのときのあなたの精一杯だったんだ。

だから、もう自分のことを責めることをやめて、自分のことを認めてあげようよ。

なにがあったとしても大丈夫だから、これまでの経験から学んで前を向いて進んでみよう。

きっと、次のチャンスがあなたに訪れるから心配しなくてもいいんだ。

僕達は、自分のダメなところばかりに注目してしまうと、自分の良いところに気づけなくなります。

嫌いな人の良いところをなかなか認めてあげられないように、自分の良いところも認めてあげられないんだよね。

「私なんてたしたことないから」「誰でもできるから」って頑なに認めようとしない。

そうではなくて、自分の良いところを認めて伸ばしていったらいいと思うんだ。

自分を責めることをやめて、自分を活かすことを考えてみよう。

短所や欠点は自分の魅力

僕達は、欠点のことをクヨクヨと考えて、自分のことを責めてしまうことがありますよね。

優柔不断なところがあってなかなか決断できなかったり、飽きっぽくて何事も続かなかったり、引っ込み思案で自己主張できなかったりして、何かキカッケがあるたびに「決断力があったら…」「続けることが出来たら…」「自分の意見を気軽に言えたら…」とクヨクヨと考えてしまう。

たしかに、「この欠点さえなければ上手くいくのに…」という場面に出会うことがあれば、欠点を無くしたいと考えるのは自然なことかもしれません。

けれど、世の中に欠点のない人なんているでしょうか?

自分からしたら完璧に見えるあの人だって、やっぱり「私のこういうところがダメだ」と思う事ってあるんだよね。

自分の欠点を許すことが出来ずに、なんとか克服しようと考える人は、誰が見ても理想的だと思える自分を目指そうとしているのかもしれません。

けれど、自分の欠点は努力して何が何でも克服しなくてはいけないものなのでしょうか?

欠点を許せずに自分の事にダメ出ばかりしているときって、なんだか自分には何にも取り柄がないように感じて自信が持てなくなってしまいますよね。

何をするにも欠点が理由になって目の前のことが困難に思えてしまい、いよいよ憂鬱になって自暴自棄な気持ちになることもあるでしょう。

自分で自分のことをバカにしながら努力しようとするのって、やっぱり苦しい生き方だと思うんです。

本当に、あなたが欠点だと思っているものって、そんなにダメなものなんですか?

欠点にみえることも魅力になる

優柔不断でなかなか決断できなくて自分ってダメだなーと思ったり、飽きっぽくて、続いたためしがなくてダメだなーって思ったり、引込み思案でなかなか自己主張が出来なくてダメだなーって思ったり、自分の事にダメ出ししている人は多いのかもしれません。

けれど、あなたが思っている欠点も見方を変えれば違って見えることもあるんですよ。

優柔不断な人は誰よりも人の事を考えている優しい人だからこそ決断力が鈍ってしまうこともあるでしょう、飽きっぽい人は好奇心旺盛であるという才能を持っており、様々なことに興味を持てるので人と話す話題に事欠かないでしょう。

引込み思案な人は、物事を慎重に計ろうとしている人ですから、誰よりも現状の事を良く理解している人とも言えます。

自分の個性をネガティブに捉えて欠点だと思っていたことも、見方を変えれば有用な才能だったりすることもあるんですよね。

僕達は、自分に簡単にできてしまう事や普段から何気なく出来ていることは誰にでも簡単に出来るものだと思いがちです。

人に優しくなれる性格を持っていることも、慎重に物事を見ることも、色んなことに興味が持てることも、自分にとっては自然にできてしまう事だから、意外と自分の個性や魅力になりえるって気付かないことってあるんですよね。

本当は見方を変えて自分の魅力として活かせばいいだけなのに、ダメだと思って直そうとするのだから勿体ないことなんだ。

完璧な人間を演じなくてもいい

何でも出来てしまう隙の無い完璧な人よりも、欠点というギャップがあった方が親しみが持てるものです。

ストイックで孤高なイメージがある人が、実は子煩悩で家に帰ると子供相手にデレデレするとか、普段おとなしい人が、趣味の事になると誰よりも積極的になって行動しているのを見ると、よくわからなくてつかみどごろがなかった人が、本当は自分たちと変わらない親しみが持てる人だと気付いたりする。

人間って、完璧で非の打ち所のない人より、チョット隙がある人の方が親しみが持てるんですよね。

あなたが、短所だと思っていることも同じで、誰にも見せられない隠し通すものではないんですよ。

「人に迷惑をかけないようにしよう」

「バカにされないようにしよう」

そんなふうに防御態勢に入って人間関係を作っていくよりも、自分の弱さも含めてオープンにしていく方が肩ひじ張らない人間関係が築けると思うのです。

本来は大切なものなのですから、要らないものだと排除するのではなく積極的に認め許していきましょう。

過去に誰かに「それは悪いものだ」「直さなくてはいけない」と言われたこともあるかもしれませんが、「自分の価値観には合わないから直せ」とわがままを言っているのは相手なのですから真に受けなくてもいいんだよ。

誰かが批判をしても自分の価値が変わるわけでは無いのですから、その場を流して「そういう人もいるさ」と自分を慰めてあげましょう。

おわりに

「人にどう思われているかな?」とか

「バカにされていないかな?」とか

欠点のことに執着すると、どうしても相手がどう思っているかを気にしがちですよね。

けれど、見方によっては短所だと思っていたことが長所となることもあるのだから、本当は隠したり、躍起になって直そうとしなくてもいいんだよね。

世の中に完璧な人なんていません。

そんな人がいたら、逆に隙がなさ過ぎてとっつきにくい人になってしまうでしょう。

あなたが、欠点だと思っていたことは、あなたの魅力となるものです。

無理に直そうと必死に努力するのではなく、自分の個性であると受け入れてあげてくださいね。

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