社会人になって仕事をするようになると、良いことばかりじゃありませんよね。
上司や同僚との人間関係や、仕事の向き不向きなど、働いていると嫌だなと思う事もいっぱいあります。
だから、あなたが「働きたくない!」と思うのは別におかしな事じゃない。
おそらく社会人として働いている人の多くが、一度は思った事なんじゃないでしょうか。
ここで誤解して欲しくないのは、「だから、我慢しろ!」と言っているわけではないということです。
フジモフは、誰でも思う事だからこそ「働きたくない」という純粋な気持ちを、無理に否定しなくてもいいと思うんだよね。
大事なのは働くか働かないかという「0」か「100」かの話じゃなくて、あなたが今よりずっと仕事について前向きに向かい合えるようになる事だと思うんだ。
■目次
働きたくない!会社に行きたくない!と仕事を辞める前に
働くことにはメリットやデメリットがありますから、仕事を辞める事には当然デメリットもあるわけです。
仕事は生活の基盤となる収入を得る方法の一つですから、ここがグラついていると生活や精神的な安定を得ることが難しくなります。
ですから、働く事について考えるときは当然リスクについても考える必要があるんですね。
働かないって意外と楽じゃない
働かないことの最大のメリットは、自由な時間があるということでしょう。
あなたが、忙しくて諦めていた事も可能になる筈です。
なにより、明日仕事に行かなくて良いんだという解放感に満たされ、仕事のストレスでやる気になれなかったことも、時間的な余裕があるので頑張ってみようという気持ちになるかもしれません。
ですが、1ヶ月・2ヶ月もたってくると、仕事から解放された解放感が薄れていき定期的な収入がなくなることから不安になる事もあるでしょう。
充分な貯金があれば良いですが、ない場合は不安はさらに強くなるでしょう。
また、時が経つにつれて両親など周囲の目も厳しくなり、これまで居心地が良かった場所も居心地が悪くなる事もあるかもしれません。
次第に自分のことを「情けない」と責めるようになったり、周りの人から馬鹿にされていないかと考えたりして、自己肯定感が下がったりするんですね。
働きたくないと思っているときは、「嫌な気持ちから早く解放されたい!」と仕事から逃れることで頭がいっぱいになりがちです。
ですが、日本で働かないでいるのは楽に思えるかもしれませんが、実はしんどかったりするんですね。
仕事を辞める意外にも選択肢はある
悩んでいるときって視野が狭まりがちですから、仕事辞めるか続けるかという「0」か「100」かの考え方になり、リスクがあるなら「やっぱり、我慢して続けるしかないのかな・・・」と考えがちですが、そうじゃないんです。
あなたが、働きたくないと感じたのは何かしら理由がある筈なのだから、まずはその理由を認識することが先にやるべきことなんですね。
働きたくない理由がわかれば、仕事を辞めるという大きなリスクを取ることなく何かしら対処することが出来るかもしれません。
あなたには、まだまだ様々な選択肢があるのだから、仕事を辞めるというリスクの大きい決断は後回しにしよう。
リスクの小さいことから試していって、それでもダメなら考えたらいいんだ。
働きたくない理由を探す
あなたが、働きたくないと思った理由はなんでしょう?
一言で「働きたくない」と言っても理由は人それぞれ違いますし、理由によってこれからどう行動すればいいかが変わってきますから、しっかりと知っておく必要があります。
ここでは、仕事が嫌になる代表的な例をご紹介したいと思いますので、自分に該当するものがないか探してみてください。
仕事が合わない
誰にでも向き不向きというものがりますから、仕事が自分には合わないと感じる事もあるでしょう。
自分の得意な事や苦手なことがわかっていないと、手先が不器用なのに技術的な仕事を選んだり、コミュニケーションが苦手なのに営業の仕事を選んだりと、チグハグなことをしがちです。
もちろん、実際にやってみないと自分に向いているかどうかわからない事もあるでしょうから、やってみたら合わなかったということもあるでしょう。
とはいえ、自分の得意なことや向いている事がわかっていないと、異動を申し出るにしろ、転職するにしろ、どのような道へ進めばいいのかが見えてきません。
仕事を続けるかどうかを考えることも大事ですが、自分にできる事で会社に貢献できることがないかを考えた方が、得意な事や向いていることが見えてくるかもしません。
あるいは、家族や友人・同僚や上司から褒められた経験がある場合は、褒められたことが自分の得意な分野の可能性もあるでしょう。
得意なことがないと言われる方がいらっしゃいますが、最初から得意なことがある人なんて世の中にはいません。
1年・2年とコツコツとやって技術が蓄積されていき、褒められて嬉しい事があったり、怒られて悔しいことがあったりしながら、やがて「私の得意なことは、これなんだ」と自信を持てるようになるものだと思うんです。
そういう意味では、はじめて数ヶ月の段階で向いていないと考えるのは早計かもしれません。
上手く行かなくて自信をなくしてしまう事もあるでしょうが、向いているか向いていないかというよりも、仕事を辞めようかと考えるほど気持ちが追い詰められるなら、自分に対してネガティブな思考をするタイプなのかもしれません。
同じ失敗を繰り返す
同じような失敗を繰り返してしまうと、上司や同僚からの信頼を失ってしまい職場で居心地が悪くなったりしますよね。
人間ですから失敗する事があるのは自然な事ですが、繰り返し同じ失敗をしてしまうなら、何かやり方や考え方に問題があるのかもしれません。
失敗した場合は、同じ失敗を繰り返さないように改善していくことが大事です。
例えば、長時間仕事をしていると疲れて集中力が切れてしまう場合は、こまめに小休憩を取ったり、早めに睡眠を取るなど工夫をしてみることも大切でしょう。
上手くいかないやり方にこだわっていると、同じようなパターンで失敗を繰り返す原因となってしまいます。
同僚のやりかたを参考にするなど、同じ失敗を繰り返さないように工夫することが大事です。
同じようなパターンで失敗を繰り返す人のなかには、失敗して反省はするんだけども自己否定に終始してしまい、上手くいかないやり方を続けて失敗を繰り返してしまうという人がいます。
失敗した原因を自分の能力の問題としていては、失敗の本当の原因を知ることができませんから、上手くいかないやり方を繰り返しては、同じような失敗を繰り返してしまうわけですね。
失敗したときは反省することも大事なことですが、「自分には能力がない」「無能なんだ」と自己否定に終始していては問題を解決することはできません。
だいじなのは自己否定する事ではなく、上手くいかない方法を変えていくことなんだと考え直してみよう。
職場の人とコミュニケーションが取れない
コミュニケーションを取るのが苦手という人は、職場に馴染めなかったり、合わないと感じることが増えてきますよね。
例えば、仕事を頼みたくても遠慮して言い出せなかったりして、自分で全部やろうとしてしまい忙しくなってしまう、なんてこともあるでしょう。
コミュニケーションが円滑に進んでいれば、「これたのむね」「お願いします」で終わるような話を、自分でカバーしようとしてしまう。
あ〜あ、もっと同僚や上司と仲良くできていれば、こんなことしなくてもすむのになとストレスが溜まったりするんだよね。
職場の人とコミュニケーションが取れないと仕事がやりにくくなる事もありますから、組織で働くのは向いていないとか、組織で働きたくないと思うこともあるでしょう。
けれども、フリーランスとして働くにしても仕事を取ってくるには人脈も必要でしょうから、誰とも関わらずに仕事をするというわけにもいきません。
どのような働き方を選ぶにしても、ある程度の人付き合いは必要になるでしょう。
ですから、組織で働くか一人で働くかというよりも、自分がストレスにならない(なりにくい)人付き合いをしていくということが大事になってくるのではないでしょうか。
世の中には合わない人もいますから、そういう人達とも仲良くしようとしていたらしんどくなると思うんです。
相手は親しい友達じゃないんですから、みんなと仲良くしようとしなくてもいいんですよ。
仕事上の付き合いが必要な人もいるでしょうが、それは相手にも言えることなのですから、そんなに恐れなくてもいいんです。
あなたが頼みにくいなと思っている人は、相手も同じように感じているかもしれません。
仕事上の付き合いが必要な人はチョット頑張ってみて、それ以外の人は自分の好きにしたらいいんじゃないでしょうか?
仕事に興味が持てない
興味がない仕事をしていると、なかなか頑張って仕事を続けようという気持ちになれないという人もいるでしょう。
朝起きたら「今日も仕事か・・・」「明日もか・・・」と陰の気持ちになって、これから〇〇年も同じ仕事を続けるのかと嫌な気持ちになったりする。
そいういう時は、「どうしてこの仕事を選んだんだろう?」と思い出してみるのもいいかもしれません。
多くの場合は会社の面接を自分で受けに行って採用してもらったから、今の仕事をしているわけです。
入社前には何かしらの魅力があったからこそ、今の会社にいるんじゃないでしょうか?
仕事をしていると誰かの指示に従うことも多いですから、次第に自分が仕事をしているというよりも、やらされているという気持ちになることもあると思います。
けれども、「やらされている」と思って仕事に取り組んでいては、「不本意なことを無理にやらされている」ように感じてしまい、仕事に興味を持つことが難しくなってくるんですね。
仕事が「アレコレやらされる嫌なこと」だと思っていたら、興味が持てなくなるのは自然なことです。
仕事に興味が持てなくなったときは一度原点に戻ってみよう。
忙しすぎて休めない
十分に休養を取れていないと仕事の集中力が下がるほか、体調や精神面にも影響を及ぼしてきます。
頑張りすぎて体調を崩してしまい、長期に休むことになるほうが代役を立てなくてはいけなくなるかもしれません。
忙しくて難しいことも多いでしょうが、休むことも仕事だと思って有給休暇などを積極的に取ってください。
休むことで気持ちがリフレッシュ出来れば、疲れて仕事をするよりもパフォーマンスは上がるはずです。
積極的に休みを取ることは自分の体にも会社のためにもなるんですから、遠慮をしないで休みを取ろう。
いわゆるブラック企業など、通常ではありえないような業務量をこなす職場の場合は、転職などを検討してください。
会社のためにと体を壊すまで頑張っても、誰も責任を取ってはもらえません。
自分の体を守るためにも頑張りすぎないようにしよう。
職場の人の嫌がらせやいじめにあっている
上司のパワハラや同僚のいじめにあっているという人は、離れよう・逃げよう・信頼できる人に相談しよう。
「いつかわかってもらえる」「誰かが気付いてくれる」「いつか終わる」と我慢し続けていたら、病気になってしまうかもしれません。
あなたが、病気になるほど頑張っても誰も責任を取ってはくれないんです。
周囲の人は、あなたの身に起きていることを詳しくは知らないから、もっと頑張れとか、甘えたことを言うなとか言って、なかなか理解して貰えないかもしれません。
だから、周囲に人にわかって貰えなくてもいいから、離れよう・逃げよう・信頼できる人に相談しよう。
仕事と前向きに向き合う方法
仕事が辛いしんどいと毎日嫌な気持ちになっていたら、働きたくないと思うのは自然なことかもしれません。
けれど、働かないと収入がなくなって生活するのも難しくなってきたり、精神的な余裕も持てなくなりますから、何かしらの形で働く必要があるでしょう。
ここでは、「働きたくないけど働きたい」という葛藤がある人が、前向きに仕事に向き合うことができる方法について、ご紹介したいと思います。
自分と向き合う
自分と向き合うことで自分の気持ちが整理されて、仕事で悩んでいたことについて「これからどうしたいのか?」が見えてきます。
「これからどうしたいのか?」が分かれば、仕事で悩んでいたことについての向き合い方もわかり気持ちも楽になるでしょう。
自分と向き合う方法は、自分と向き合う方法|自分らしさを見つけように詳しく書いていますので参考にしてみてください。
ストレスと上手に付き合おう
どんなことでも、我慢には必ず限界がありますから、物事を我慢することで乗り切ろうとしても、続けることができずに限界がきてしまいます。
仕事は楽しいことばかりではありませんから、嫌なことを我慢しなくてはいけない場面もありますが、我慢ばかりしていてはストレスが溜まって「こんな仕事したくない」と仕事が嫌になってしまいます。
ストレスを完全になくすことは出来ませんが、ストレスを溜めないように定期的に発散することをするとか、ストレスの原因を取り除いたり、減らせるように工夫するとか、上手にストレスと付き合っていくことが出来たらいいでしょう。
ストレスとの付き合い方については、ストレスを溜めない生き方が参考になるでしょう。
ベストを尽くせばいい
世の中には完璧な人間なんていませんから、そのときに出来る精一杯で努力することしか出来ません。
仕事で失敗することもあるでしょうし、上手くいかないこともあると思いますが、無闇に自分のことを責めないで、今のあなたに出来るベストを尽くしたらいいんです。
大事なのは同じ失敗を繰り返さないようにすることなのですから、上手くいかない方法は改善して次の仕事に活かしましょう。
自分のことを責めてしまい、なかなか気持ちが切り替えられないという人は、気持ちを切り替える方法|上手に自分と付き合おうが参考になるでしょう。
働きたくないと思っている人へ
働きたくないという悩みを持つのは、悪いことばかりではないと思うんです。
あなたが悩みを持つことによって、「これからどうしたいのか?」と働くことを真剣に考えるキッカケになるのですから、この機会をぜひ活かしてみてはどうでしょうか?
同じ悩むなら嫌なことをひたすら考えるのではなく、将来が良い方向へ向かえるように考えられると良いですね。
働きたくないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考になるかもしれません。