あなたは、楽をして生きることを悪いことだと思っていませんか?
もしも、あなたが楽をして生きている人をズルい奴だと憤りを感じるなら、頑張り過ぎている人かもしれません。
楽な生きかたに逃げれば自分を怠惰な生活に引きずり込み、やがて自分にツケとして跳ね返ってくるだろうと思っている人もいるでしょう。
けれど、人生には「楽」が必要なこともある筈です。
しんどいと感じる努力をずっと続けることが出来る人はいないし、嫌なことばかり自分に強いても心が辛くなるばかりではないでしょうか?
僕達が、楽をしたいと感じるときってどんなときでしょう?
例えば、面白くもないのに愛想笑いをするとか、人と話しても会話が盛り上がらないことを悩んだり、嫌われることを心配して言いたいことが言えなかったりというように、過剰に他人へ気を使いすぎると人に会うと考えるだけでも疲れを感じたりしますよね。
そいうときって、飲み会に行くのが嫌だなと思ったり、近所付き合いが面倒くさいなと思ったりして、出来ることなら人と関わる事を減らしたいとか、関わりたくないと思ったりするんだよね。
そうでありながら、飲み会に来ない人がいたり、近所付き合いに関わろうとしない人を見ると「常識がない」と思ったり「楽をしてズルいな」と思って憤りを感じることもあるでしょう。
だからでしょうか?
僕達は、楽をすることが悪いことであると考えてしまいがちです。
本音は自分も楽がしたいと思っていながらも、「こうあるべきだ」というべき思考に囚われて、楽をしている人も、楽をしたいと思う自分も許せなくなったりするんだよね。
何事も正しいことをしよう、失敗しないようにしよう、完璧であろうとすると、私の考えは間違っていないか、こんな事したら失敗しないかと考えすぎてしまい、なかなか行動できなかったりしますよね。
いくら考えても結論が出ないから考えることにも疲れてしまって、「なにもかもが面倒くさい、何もせずにダラダラと過ごしたい」と感じることもあるでしょう。
こういうときって、自分がしたいのはダラダラ過ごすことだと思いがちだけど、考えすぎて頭が疲れてしまっているだけのことも多いんですよね。
疲れているときにひと休みしたくなるのは自然なことですから、休めるときは休んでもいいんですけど、休んでいてもアレコレ考え過ぎて余計に頭が疲れてしまうこともあるかもしれません。
だから、何事も正しいことをしよう、失敗しないようにしよう、完璧であろうと無理をするのではなく、「ここまで頑張ったんだから、まあいいか!」と自分を許してあげるといい。
そして、自分がどうありたいのかということに目を向けてみるといいと思うんだ。
あなたは、将来自分がどんな人になりたいと思っていますか?
明るくて友達の多い人でしょうか?
可愛くて(カッコよくて)モテる人でしょうか?
お金持ちで、何でも手に入れられる人でしょうか?
もしかすると具体的に「この人みたいになりたい!」と思っている人がいるかもしれませんね。
あの人みたいになれたらいいなって思える人がいたり、あの人のこんなところが好きで「私もそうなりたい!」って思えるのは素敵なことだと思うのです。
けれど、誰かと比較して自分の嫌いなところを直そうとしているのなら、考え直して欲しい。
なりたい自分になることと、自分のことを否定したり嫌いになったりすることとは違うのだから、自分のダメだと思うところ、出来ないと思うところも含めて許し受け入れて欲しいと思うんだ。
自分のことを許して受け入れることが出来れば、自分がどんな人間なのかがわかってきますし、必要以上に自分を責める必要もなくなります。
飲み会に行きたくないと思う自分も、近所付き合いが苦手な自分も許して受け入れてあげる。
楽な生き方というのは怠惰にダラダラと過ごすということではなく、ありのままの自分を許して受け入れることなんですね。
自分がどんな人間かがわかれば、自分との付き合い方がわかってきます。
それは、飲み会では誰とでも話そうとするのではなく気の合う人と話すことかもしれないし、上手に断る方法を考えておくことかもしれません。
世間の常識だから、やらなきゃいけないからと自分を追い詰めずに、自分と上手に付き合う方法を考えてみよう。
そして、苦手なことを無理に直そうとするのではなく、自分の得意なことを伸ばしていけばいい。
苦手なことは代替え方法を考えたり得意な人に手伝って貰えばいいんだ。
楽になるって悪いことなんかじゃない。
自分を活かすために何が出来るのかということを真剣に考たり、自分の個性と上手に付き合っていくことなんだ。
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