どんな事にも言えるかもしれませんが、みんなと同じ意見だと思うとちょっと安心した気持ちになれますよね。
同じ価値観を他人と共有できたことで、この考え方でいいんだ、私はこれでいいんだと嬉しくなったりする。
みんなと価値観が違うと、なんだか自分だけが仲間外れにされているようで寂しく感じることもあるでしょう。
皆とは違う意見を言うと、周りがシラケて場の空気が悪くなってしまわないかと心配になることもあるかもしれません。
だからでしょうか。
僕達は、皆とは違う価値観を持っていても、他人に合わせてその場しのぎの対応をしがちです。
けれど、人はそれぞれ違った個性を持っているわけだから、本当は意見や好みが皆と全部同じということはありえないはずなんだよね。
みんなと違ってもいい
フジモフは、みんなと価値観が違ったところがあってもいいと思うのです。
都会が好きという人もいれば田舎が好きという人もいるし、ショートケーキが好きな人もいればモンブランが好きだという人もいる。
〇〇さんは嵐が好きだけど私はSMAPが好きでもいいし、先輩はAKB48が好きだけど俺はももクロの方が好きだというのでもいい。
アイドルはわからないという人がいてもいいし、イベントがあれば必ず駆けつけるという人がいてもいい。
結局のところ、みんなどうしようもないくらい違うものなんだから、あの人と合わないと悩む必要なんてないんだよね。
僕達は、相手が何を考えているかわからない人のことを怖いと感じてしまったり、掴みどころがなくて付き合いづらいと感じたりしますよね。
他人の意見に合わせてばかりいるのは自分の気持ちを隠しているともいえますから、「この人のことがよくわからないな」と思って話しかけにくい印象を与えることがあるんです。
だから、自分の気持ちを相手に伝えることって大切なことなんですよね。
もちろん、自分の価値観を相手に押しつけることは出来ないし、むしろ人生では思い通りにならないと感じることの方が多いですよね。
だからこそ、相手に合わせた方が気が楽だと思う人もいるでしょうが、お互いの考えを尊重するという方法もあると思うんですよ。
AとBどちらか一方という二者択一の考え方ではなく、「私は私」「人は人」で意見が違ってもいいと考える。
自分と価値観が違ったからといって必ず1つの意見にまとめないといけないわけではないのだから、ことさら反対したり否定したりする必要はないんだよね。
みんなと意見が合わずに居場所がないように感じている人もいるかもしれません。
けれど、今は自分の周囲に意見が合わないと感じる人がいるというだけで、探してみると案外自分と似たような価値観の人が近くにいるものですよ。
その人達を大切にしていけば自然と価値観の合う人が周囲に集まってきて、自分のことを誤魔化すような苦しい生き方をしなくてもすみますし、結果として楽な生き方が出来るのではないでしょうか?
人との価値観の違いを認める
「こうじゃないといけない」「こうあるべきだと」というベキ思考になると、「私のほうが正しい」「あの人が間違っている」という考え方になりがちです。
客観的に見て「こうした方がいいのに」「それじゃダメなのに」と思って、厳しいことでも言ってあげた方がいいと思うこともあるでしょう。
けれど、「あなたは間違っている」と言われてしまった人は、自分のことを否定されたように感じて悲しくなってしまうのではないでしょうか?
みんな価値観が違っていいんだという前提で人と付き合うことができれば、「そういう考え方もあるんだな」と受け流すことも出来ると思うのです。
自分と違う価値観を認めるということは、相手との力関係で負けたということでもないし、弱さをみせたということではなく、それぞれの感じ方や考え方が違うというだけなんだよね。
様々な価値観を認めるということは、それだけでいろんな人の考え方を勉強することができます。
例えば、友達から、家族から、先生からの会話の中で、いままで考えもしなかった思わぬ発見をすることがあるでしょう。
自分とは違う価値観を認めていくことで、そこでしか学べなかったことを自分のものに出来るのです。
「こんな考え方もあるよ」と言われて、そんなものは役には立たないと否定してしまっては、そこから学ぶことは出来ません。
他人との価値観の違いを認めることは、人間関係においても、自分の成長においても大切なことなんだ。
おわりに
山口県を代表する童謡詩人の金子みすゞが、「私と小鳥と鈴と」という詩を残しています。
私が両手を広げても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のやうに地面を速く走れない。
私が体をゆすっても綺麗な音はでないけど、あの鳴る鈴は私のやうにたくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
世の中にいる人みんなが同じ価値観を持つことはないし、平等ではないかもしれません。
けれど、それでもいいし、それがいいんですよ。
みんなと価値観が違うからといって、自分の気持ちを抑えつけてまで無理に合わせる必要はないんです。
もちろん社会で生きていくためには、自分の意見を曲げることが必要なときもあるでしょうが、お互いが納得できる落としどころを探すような両者の意見を尊重する方法を考えたいですね。
相手の価値観を認めるということは、それだけで学びとなることもあるのですから、勝ち負けのように考えて始めから否定するのではなくて、そこから学べることはないかと考えるといいでしょう。
「みんなちがってみんないい」って言葉、とってもいい言葉だよね。
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