僕達は、自分の嫌いなものやどうでもいいものを丁重に扱ったりはしませんよね。
嫌いなものは遠ざけたいと思うし、どうでもいいものなら興味を示さないかもしれません。
これは物だけの話ではなく人間にも言えることで、自分のことを嫌いになると自分のことを粗末に扱うようになるんですね。
自分が嫌いのままだといつまでたっても自信が持てませんから、「こんな私が言っていいのかな」とか「どうせ私が言っても聞いてもらえないよ」とか考えて自己主張を控えてしまったり、他人の意向にあわせることばかり考えて振り回されてしまうこともあるでしょう。
だから、自分のことを大切に扱って自分を好きになることって大事なことなんですよ。
特に「自分が悪い」と何事も自分のことを責める癖がある人は、自分に非がなくても自分が悪いように感じて自分を責めてしまいがちですから注意したいですね。
自分のことを粗末に扱う人は無意識に他人にイライラすることもあるんです。
例えば、自分は休みもとらずに一生懸命に働いているのに同僚が休暇を取る姿を見たら「皆に迷惑がかかるのに…」とイライラすることもあるでしょう。
こういうときって、みんなの迷惑になることをする同僚に原因があってイライラしていると思いがちですが、本当は自分も休みたいのを我慢しているのに同僚があっさり休んでしまう行為にイライラしているんですね。
自分が我慢していることを他人にあっさりされたら、そりゃあイライラしますよね。
だから、自分に我慢ばかり強いている人は他人にイライラするシーンがどうしても増えてしまうんですよ。
「もっと効率よく動いてよ」「もっと頑張ってよ」「こういうふうに動いてよ」と考えてイライラしてしまう。
もちろん現代社会で生きるには我慢も必要なこともありますが、それがゆえに周囲にイライラいていたら人間関係にも影響してきますし、なにより我慢し過ぎて周りにイライラするなんて不快なこと続けたくないですよね?
自分のことを大切にすることは周囲の人も大切にしていくことに繋がりますから、「これくらい大丈夫」「まだ頑張れる」と我慢ばかりせずに自分に優しくなれるといいですね。
自分のことを否定したり嫌ってしまうことは、自分を粗末に扱うことに繋がります。
自分を粗末に扱うと自信を持つことが出来ませんから、「どうせダメだ」とやる前から諦めてしまうこともあるでしょう。
「どうせダメだ」と卑屈になって自分の行動を制限していては、自分の問題を解決しようとする意欲を失い殻に閉じこもってしまいたくなるかもしれません。
これでは、ますます自分のことが嫌いになってしまうかもしれませんし、自分のことを肯定的にとらえることが出来ずに生きづらさを感じてしまうでしょう。
そうではなくて、自分のことをもっと好きになっていくために、自分のことを大切に扱う必要があるんですね。
それは、人間関係にも同じことが言えると思うんです。
自分が嫌だと思ていることを我慢ばかりしていては、相手に嫌だと思っていることをわかってもらうことは出来ません。
僕達は、自分が嫌なことは相手も同じように嫌だと感じているものだと思いがちですが、同じ行為や同じ状況でも感じ方は人それぞれ違うものなんですよ。
嫌だから察してくれと思っていても、相手にとっては何気なくやっていることで他意はないことなら「こんなことされたら嫌だろう」と察してあげることは出来ないんですね。
だから、「また嫌なことされた」とイライラしているときではなく冷静になって話せるときに相手に伝えてみてもいいかもしれませんね。
伝え方に工夫する必要はあるでしょうが、「そんなつもりはなかった」とわかってくれる人も多いでしょう。
もちろん、そうでない人もなかにはいるでしょうが、これは相手の問題なので距離を置くなり適切な対応をしたらいいんです。
僕達は、機嫌が良いときは自然と他人にも優しくなれますよね。
ちょっと肩を揉んであげようかとか、食事をおごってあげようかと思うこともあるでしょう。
相手がその優しさを喜んで受け取ってくれたら、これ以上に嬉しいことは無いと思うのです。
人の気持ちを考えたり優しくする行為は、自分を犠牲にしたり、我慢して成り立つことではありません。
自分に優しくすることで自然に湧いてくる感情なんだ。
だから、自分を大切に扱うことって大切なことなんだよね。
不機嫌なときに誰かに優しくすることは難しいですから、自分のためにも、大切な人のためにも、自分を大切にすることから始めよう。
自分を大切にすることは、自分にも人にも優しくできて人間関係を豊かにしてくれる行為です。
「楽しくなること」「嬉しくなること」「興味のあること」を後回しにしないで自分にやってあげよう。
あなたは、もっと自分に優しくなってもいいし、自分のことを好きになったらいいと思うんだ。
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