どうしても許せない人がいて、ふとした瞬間に憎んでいる人を思い出しては嫌な気持ちになる。
その人のことを考えると、「あの人が許せないと思って」悔しくて悔しくて夜も眠れなくなったりする。
誰かを「許せない」という憎しみの感情に囚われてしまい、頭の中で復讐することを考えて繰り返し繰り返し「許せない人」思い出してしまう。
今日は、どうしても許せない人を繰り返し思い出したて嫌な気持ちになったり、許せない人への対応に悩み生きづらいと感じている人のことについて考えてみたいと思います。
「許せない人」は許さなくてもいい
世の中には良い人もいれば悪い人もいます。
あなたを利用しようとする人だったり、貶めようという人だったり、欲求不満のはけ口にするような悪い人もいるでしょう。
こうした人たちに実際に何かしらの被害にあって「許せない」と感じるのは普通のことだと思うのです。
けれど、「許せない」と感じる人に執着して憎しみの感情に囚われてしまえば、あなたの頭は「許せない人」のことで頭が一杯になってしまいます。
許せない人のことを「酷い目にあえばいいのに」とか「やっつけてやりたい」とか「いなくなればいいのに」と繰り返し考えたりするんだよね。
こんなことがあっていいんでしょうか?
あなたを騙したり、利用したり、貶めようとした「許せない人」で頭が一杯になって、その人に復讐することしか考えられなくなったら勿体ないと思いませんか?
たった一度しかない人生を「許せない人」に復讐するためだけに費やすのは、勿体ないと思いませんか?
「許せない人」を「許せ」と言っているのではありません。
あなたにとって何が一番大切なのかを、見失って欲しくないと言っているんだ。
あなたは、自分が将来どんな人間になっていたいと思っていますか?
あなたは、自分が幸せになるためにはどんなことをしたらいいでしょう?
世の中には、あなたを利用しようとする人だったり、貶めようという人だったり、欲求不満のはけ口にするような悪い人もいるでしょう。
人の心の痛みがわからない、ズルくて・卑しくて・寂しい人達が世の中にいるのは確かです。
けれど、そんな心の狭い人・残念な人・悲しい人のことをどうにかしようとするのではなく、その人からすぐに離れて欲しいんだ。
そして、自分を助けるために、自分の人生の為に、憎しみの感情をコントロールすることを考えてみて欲しい。
あなたが直接手を下さなくても、許せないと感じる人は自らの行いで必ずツケを払うことになります。
ひとを騙したり、嫌がらせをしたり、苛めたりする人を誰も快くは思ったりしないでしょう。
ひとを騙したり、嫌がらせをしたり、苛めたりする人を親に持った子供は、その背中を見てどんなふうに育つでしょう?
そのときのあなたが今よりずっと幸せだったとき、あなたは復讐を果たしたと言えるのではないでしょうか?
あなたにとって一番大切こと何でしょう?
それを見失って欲しくないんだ。
我慢せずに戦ってもいい
自分の怒りを表現することを、みっともないとか、恥ずかしいと思って上手に表現できない人がいます。
あきらかに不当な扱いを受けているのに、何でもないようなふりをして我慢をしてしまう。
けれど、何度も何度も悔しい思いをしているのに自分に我慢を強いるのは、自分で自分のことを雑に扱っていることになると思うんですよ。
だから「どうして、私だけがこんな目にあわないといけないの!」「こんなに私は我慢しているのに!」って不公平に感じたりするんだよね。
けれど、不当に扱われたと感じたときは、自分の気持ちに素直になって抗議をしてもいいんだ。
怒りに震えて思いの丈をぶちまけるのではなく、冷静になって自分の気持ちを伝えてみよう。
話してみることで相手に自分の気持ちを理解してもらえるかもしれないし、案外やってる本人は気づいてないこともあるんですよ。
あなたを傷つけようなんて思っていなくて、自然とやったことだってあるんだよね。
だから、不当に扱われたときは我慢をするのではなく、自分の怒りの気持ちを素直に表現してみよう。
あなたは、もっと自分に優しくなってもいいし、自分のことを大切にしてあげたらいいと思うんだ。
自分の気持ちを受け止める
どんな人にも、どうしても許せない人がいたり、どうしても許せない過去があるものです。
現在進行形で許せない人との悩みを抱えている人もいるでしょう。
あなたから見たら恵まれているように見える人でも、心の中ではそうでは無かったりするかもしれません。
フジモフにも忘れられない辛い過去がありますし、その過去を忘れようとしたこともあります。
辛いことがあったときは自分だけが辛いように感じるものですが、同じような気持ちの人は案外は身近にいるものかもしれません。
自分1人で悩むとひとりぼっちのように感じるかもしれませんが、案外あなたは1人じゃないのかもしれませんよ。
人を憎んでしまうほど辛いことがあって、心が深く傷ついた経験があるのなら許せないと感じるのは当然のことです。
けれど、憎しみをもつとエネルギーを消耗して自分もひどく疲弊させていき心が苦しくなっていきます。
そんなときは、自分の感情を悪いものだと思い否定したくなるかもしれませんが、自分の気持ちを受け止め理解してあげてください。
あの人のことが許せないんだよね、辛かったもんね…
あの日のことが辛かったんだよね、これまでよく頑張ったね…
ありのままの自分の感情と向き合い、自然に浮かんだ感情を「ねぎらい」「それでいい」と受け止めてみよう。
あなたが「許せないと思った人」がいるのは、辛くて何度も思いだしてしまう過去があるのは、そうなってしまう理由があったからなんだ。
それは、過去にいじめられた経験だったり、騙された経験だったり、愛されなかった経験だったかもしれません。
そんな辛い経験をしてきたのだから、許せないと感じるのは当然のことだと思うのです。
だから、自分の辛い気持ちを、許せないと思う気持ちを、他の誰でもなく自分で受け止め理解してあげよう。
何度も憎しみが湧いてきたら、何度でも「辛かったよね」って受け止めてあげればいい。
悩みを聞いてあげるような気持ちで、何度でも「それでいい」と受け止めてあげればいい。
頭では許せない人のことを考えても仕方ないとわかっていても、どうしても考えてしまうこともあります。
そんなときに、気持ちを切り替えられない自分を責めるのではなく受け入れて理解してあげよう。
あなたは、そんなに自分に厳しくしなくてもいいし、もっと自分に優しくしてもいいと思うんだ。
幸せの条件付けをやめる
許せない人がいると「あの人がいたら幸せになれない」と感じることもあるかもしれません。
けれど、許せない人がいるからといって自分が幸せになることを諦めてしまうの理不尽だと思いませんか?
自分が許せないと思っている人のせいで自分が幸せになれないなんて誰が決めたんでしょう?
あなたが、許せない人に執着していては苦しむことをやめることは出来ません。
許せない人のことを考えて「私は不幸だと」思って行動するなんて、自分があまりに可愛そうじゃないですか!
あなたが、許せないと思う人を自分の思う方向へ変えることは出来ないのできないのですから、自分を助けるために、自分が幸せになるために、自分がどうなりたいのかを基準に行動してみよう。
あの人がいなくなったら…幸せになれるのに
あの人のことを許せたら…気持ちがスッキリするのに
こんなふうに考えて、幸せになるための条件を付ける必要なんてないんですよ。
あなたは自分が幸せになるために好きなことを選んでもいいし、嫌いな人から離れてもいいし、やってみたいと思うことを自由に選んで決めてもいいんだ。
おわりに
人に酷いことを言われたり、酷いことをされて許せないと思うことってありますよね。
許せない人がいるときは許さなくてもいいから、自分には何が一番大切なのかを考えて自分が幸せになるためのに出来ることから始めるといいと思うのです。
自分の怒りを抑えて何度も何度も悔しい思いをしているのに自分に我慢を強いるのは、自分で自分のことを雑に扱っていることになります。
自分の素直な気持ちを冷静に伝えることで相手の理解を得ることができるかもしれません、自分の気持ちを抑えつけるのではなく素直に表現してみよう。
無理に相手を許そうとか気持ちを切り替えようとする必要はありません。
信頼できる人に相談するように自分の気持ちに共感しあげて、自分で自分の気持ちを受け入れてあげよう。
許せない人に執着して、「あの人がいるから幸せになれない」とか「あの人のことを許せたら幸せになれるのに」とか考えて、自分のことを縛ることはやめよう。
あなたは自分が幸せになるために好きなことを選んでもいいし、嫌いな人から離れてもいいし、やってみたいと思うことを自由に選んで決めてもいいんだ。
許せない人に執着するのではなく、自分のことを大切にしよう。
どうしても許せない人がいる人は、こちらの記事も参考になるかもしれません。