すぐに人を嫌いになってしまう(人を嫌いになる癖がある人)

すぐに人を嫌いになってしまう人は、それだけ他人のことをジャッジしている人なのかもしれません。

人と接すると楽しいことばかりじゃないですから、イライラさせられることがあったり、嫌な気持ちになったりして、こんな目にあうなら、この人とは距離を取ろうと考える。

世の中にはいろんな人がいますから、自分とは価値観が違う人もいるでしょう。

そうした中で、自分とは考え方が違うと考えて、イライラしたり神経をとがらせていたら余計にストレスがたまってしまうと思うのです。

「こうあるべきだ」「こうじゃないといけない」と考えて、そこから外れたことをする人を許せないと考えるのは、多様な価値観がある世の中ではストレスになってしまうんだよね。

今日は、人の事がすぐに嫌いになってしまうという人の事について考えてみたいと思います。

僕達は、他人の気持ちを考えて行動しなさいと教えられてきましたよね。

自分の言動で嫌な気持ちになる人もいるのだから、みんなの気持ちを考えた配慮が必要なのだと。

だからこそ、配慮が欠けるような雑な態度を取る人のことを許せないと思うこともあるのかもしれません。

・実績もない人が、自信満々に自己主張してはいけない

・感情的になって行動してはいけない

・自分のことより、他人の気持ちを優先させないといけない。

どんなことが不快になるかは人それぞれに違ってくるものです。

実績もない人が自信満々に自己主張してはいけないというルールを持っている人からすれば、組織へ来たばかりの人にズケズケと物を言われてしまえば腹も立つでしょう。

逆に自己主張はどんどんすべきという人からすると、頼もしく感じる人もいるかもしれません。

これは、どっちが良いとか悪いとかという話ではなく、価値観の違いなんだよね。

その人がどんな人かが問題なんじゃなくて、自分の価値観に照らし合わせてどう感じたかという話なんだ。

他人のことを「こうあるべきだ」とかんがえてジャッジすると、ルールを守っていない人を見るとイライラしたり嫌いになったりします。

けれど「こうあるべきだ」というルールが、必ずしも正しいものとは限りません。

人それぞれの考え方があり、それぞれが違っていてもいいのです。

なにも、嫌いな人と無理に仲良くしようと言っているのではありません。

嫌いな人は嫌いでいいと思うのです。

だって嫌いなんだもん、仕方ないじゃないですか。

嫌いな人に会ったら「ああ…私は、こういうタイプの人が嫌いなんだな」と感じるだけでいい。

人が嫌いになるのって、そんなに珍しいことじゃないから。

むやみに嫌いになることを否定しないで、気の合う相手と付き合えばいいんだ。

他人を変えようとすると悩みが深まる

僕達には、どうしても苦手だなと感じる人や、嫌いで一緒にいるとイライラさせられると感じる人がいますよね。

頭にくるようなことを言われて「どうしてこんなこと言われなくてはいけないの?」と思ったり、雑な行動ばかりする人に「もっと、きちんとできないのかしら?」と思ったり、思いやりのない人を「どうしてこうも冷たいのかしら?」と思う事もあるでしょう。

世の中には様々な特徴を持つ人がいるから、自分とは価値観が違うと感じる人だったり、どうしても許せないと感じる人がいるんだよね。

けれど、この合わない人たちを「こうじゃないとダメだ」「こうあるべきだ」と変えようとしても、そうそう人間は変わるものではないから、その努力は徒労に終わってしまうことが殆どでしょう。

自分とは価値観が違う人を見て「イライラ」したり「許せない」と感じるのは自然なことかもしれませんが、相手を変えようとしても自分が不機嫌になるだけなんだよね。

人間関係で悩みが尽きないという人も多いと思います。

世の中にはこんなに酷い人がいるのかと嘆いたり、あまりに常識がないとイライラすることもあるでしょう。

だからといって、その人のことを一生懸命に変えようしたり、その人がいなくなるまで苦しみがなくならないと考えるのは、自分で自分を苦しめることになるのではないでしょうか?

あなたが、酷いと思う人も、常識がないと思う人も、思いやりがないと思う人も、無神経だと思う人も、残念ながら世の中にはたくさんいるし、変えようと思っても変わらないんだよね。

あるいは、人間関係が悪いのは自分のせいだと自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

けれど、自分のことを「あれがダメだった」「これがダメだった」と自分を責めてばかりいて、自分を「なんてダメな人間なんだろう?」と思っていても辛くなるだけです。

だから、「人のせい」でも「自分のせい」でもなく、「誰も悪くない」って考えられることが人間関係を楽にする鍵になるんだ。

世の中にはいろんな価値観があって、自分とは合わない価値観の人もいるから、それによって人間関係が上手くいかないこともあるでしょう。

けれど、世の中に一度も嫌な思いをしたことがないという人はいないし、腹を立てたことがない人なんていないし、怒られた経験がない人もいません。

人間関係が上手くいかないことがあるのは普通のことなんだ。

あなたは、人間関係を良くするために「二人の関係を良くしよう」「自分を変えよう」と必死に努力してきたかもしれないけれど、努力すればするほど苦しくなることもあるんだよね。

合わない人とはそれなりの付き合いにしてもいいし、どうしても許せない人を無理に許そうとしないで距離をとったっていい。

話が続かない人と無理に話題を考えて話さなくてもいいし、ときにはギクシャクする人がいたっていい。

そんなにまで頑張って、みんなと仲良くしようと努力しなくてもいいんだ。

大切なのは、嫌な人や許せない人のことばかり考えて、自分を不機嫌な気持ちにしないこと。

あなたの周囲には、気の合う人や、気にかけてくれる人や、好きだという人がいませんか?

そのような人のことを大切にしたり思いを巡らしてみよう。

自分の機嫌を自分でとってあげるのは大切なことです。

嫌な人のことを「どうしたらわかってくれるんだろう?」「どうしたら変わってくれるんだろう?」と頑なに考えてないで、「まあ、いいか」「自分は自分、人は人」と考えてみよう。

それが、人間関係を楽にする一つの方法だと思うのです。

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