自分の「あたりまえ」が原因で、相手とのコミュニケーションに擦れ違いがおこることがあります。
自分の価値観に照らし合わせてみて、あなたのやっていることは間違っていると主張したりする。
「もっと積極的に人と接しないと!」とか「自分で使ったものは片付けないさい!」とか言って相手に変わって貰おうとするんだよね。
そんなとき僕達は、私とあなたのどちらの主張が「正しい」のかを判断基準にして話し合いを進めようとしてしまいがちです。
だからでしょうか、相手の言い分を聞くということは、なんだか自分が「負けている」ように感じて、ついつい自分の主張を押し通そうとしてしまうんだよね。
自分の主張が世間一般の多くの人が納得できるような主張のときもあるでしょう。
私の主張通りにしないで困るのは相手の方なのに、何でわかってもらえないんだと悩んでしまうこともあるかもしれません。
このように相手とのコミュニケーションに擦れ違いがおこっているときは、相手の気持ちを理解し寄り添ってあげるといいと思うのです。
私の主張通りにしないで困るのは相手の方なのに、何でわかってもらえないんだと悩んでしまっているときは、自分の基準で相手を見てしまい、相手の気持ちを否定しているときかもしれません。
どんな人にも感情がありますから、相手が感情でコミュニケーションしているときに「あなたが思う正しい」理屈で返しても意見が噛み合わないこともあるでしょう。
例えば、「ちゃんと勉強しなさい!」とか「自分で使ったものは片付けないさい!」と言われて、言われていることは正論であると頭ではわかっているけれど、気持ち(心)のほうはイラついていたりすることもあるんだよね。
言われた相手からすれば頭では「やらなきゃいけない」と理解しているけれど、頭ごなしに正論を言われているうちに、なんだか自分の気持ちを否定されたように感じて納得できなくなってしまう。
このように、人は頭で他人と理解しあうのではなく心で理解しあおうとするものなんだ。
人の気持ちを理解するということは、相手の立場になって気持ちに寄り添ってあげること。
どんな人でもイライラすることもありますから、どんなときでも相手の気持ちに理解を示そうと自分を追い込まなくてもいいんです。
そうではなくて、自分の気持ちに余裕があるときに挑戦してみたら良いと思うんだ。
自分の価値観を手放して相手の気持ちに共感することができたとき、二人の関係が今より強い信頼関係で結ばれるかもしれません。
人の意見を受け入れるということは「負け」を意味するといういことではなく、お互いの信頼関係を強化するためにするんだよね。
あなたと相手との信頼関係が強くなったとき、あなたの意見に耳を傾ける準備が相手にも出来ると思うのです。
そのとき相手に気持ちを伝えたら、今度は納得して貰えるのではないでしょうか?
なんだか回りくどいように感じるかもしれませんが、急がば回れと言いますから、すれ違いのコミュニケーションにならないためにも、まずは相手の気持ちに寄り添うところから始めてみたらいいと思うのです。