ひとりになりたいと思った人へ|孤独やぼっちも悪いことばかりじゃない

人生には人間関係の悩みを抱えて疲れてしまい、「ひとりになりたい」と感じることがありますよね。

「今日は、誰とも会いたくない…」とか「そっとしておいて欲しい…」とか考えて、一人になる時間が欲しいと思ったりする。

人と触れ合うことは楽しい事もあるけれど、そうじゃない事もあるから人付き合いすることに疲れる事もあると思う。

そういうときは、無理に頑張ろうとしないで1人でいる時間を楽しんでみよう。

人間関係で疲れたときは誰かと一緒に居るよりも、一人になって疲れを癒す事が大切なんです。

孤独やぼっちは悪いこと?

ひとりでいることを「孤独」であるとか「ぼっち」だとか言って、どこか恥ずかしいことのように言われる風潮が世の中にはありますよね。

あるいは、一人でいることを「寂しい」というようなネガティブな感情に結び付ける人もいるでしょう。

外食したり、観光スポットに行ったり、ライブに行ったりなど、人が集まるところに一人で行くことを「寂しい人」「友達がいない人」と思われやしないかと人目を気にして恥ずかしいと感じたりする。

ひとりでいることを「恥ずかしい」とか「みじめ」だと思っていれば、そんな姿を人に見られたくないと思うのは当然のことですから、孤独でいることを避けようとしたり、隠そうとすることもあるでしょう。

けれど、それが原因で「人に嫌われないようにしよう」と周囲に合わせて生きたり、「仲間外れにならないようにしよう」と良い人になろうと相手の顔を伺うことばかりしていたら人間関係で疲れてしまいますよね。

だから、人生において孤独を恐れずに楽しむ余裕を持つことは、自分らしく人と関わるために必要なことなんですね。

孤独であることを恐れなければ、必要以上に人に嫌われないようにしようとしなくてもいいし、皆から仲間外れにされないように良い人になろうする必要もありません。

孤独を楽しむといういうと殻に閉じこもってしまうような自閉的なものをイメージする人もいるかもしれませんが、人と一緒にいても楽しいし、一人でいても楽しいというような、自分らしく人と関わる楽な生き方なんだよね。



孤独を楽しむということは、自分と向き合う時間を自分に作ってあげることでもあります。

誰かと一緒にいれば会話を楽しんだり何かを共有することができますが、自分のことを観察して知ろうとしたり考えたりするには不向きですから、自分のこと知るチャンスをミスミス逃すことにもなります。

自分の特徴や考え方がわからなければ、就職のときなど人生の節目で大事なことを決めるときに「自分に向いていることがわからない」とか「自分がどうしたいのかわからない」といったぐあいに迷ってしまうんですね。

「ぼっち」の時間があることは決してネガティブなことばかりじゃないから、恐れたりせずに積極的に時間を作ってあげたらいいと思うんだ。

一人だからこそ出来ることもあるし、みんなといるからこそ出来ることもあると思って、どちらか一方だけに寄り過ぎないようにしよう。



僕達は、周りにいる人みんなが同じ人間だと思いがちですが、一人一人が違う価値観や考え方をしています。

得意なことも違うし、苦手なことも違うし、好きなことも違うし、嫌いなことだって違うんだ。

現代人は何かを買い物するときも人の意見を見たり聞いたりするように、客観的な物差しを基準に行動することに慣れ過ぎているけれど、物事をどう見るかなんて「自分がどう感じたか」で受け止め方が変わから、みんなが良いと言っているものでも、あなたが「そうかなぁ」と思ったら、あなたにとってはそれが真実なんだよね。

だから、自分のことを知ることって周囲の意見に振り回されないためにも大切なことなんだ。

自分のことがわかれば「あの人はこういう考え方だけど、私はこっちのほうが合ってる」といったぐあいに、自分の意見を信じて貫くことができます。

自分のことがわからないと「あの人はこう言っているけど、この人はこう言ってくるから、どうしたらいいかわからない」といったぐあいに、周りの意見に振り回されてしまうんだよね。



自分のことを知るために、一人でいる時間を大切にしよう。

自分と向き合い、どんなことが好きで、どんなことが嫌いで、どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか考えてみよう。

「孤独」や「ぼっち」は恥ずかしいことではありません。

自分と向き合うための大切な時間なんだ。

人間関係に疲れた理由を考えてみよう

ひとりでいる時間を楽しんだら、どうして人間関係に疲れたのかを考えてみよう。

あなたが、人間関係に疲れてしまったのには何か理由があるはずです。

疲れた理由を放置したまま日常に戻れば同じような理由で人間関係に疲れてしまうかもしれませんが、理由がわかれば対処する方法も考えられます。

ここでは、人間関係に疲れてしまう代表例をご紹介したいと思います。

合わない人とも仲良くしようとする

楽観的な人からみると真面目な人は慎重すぎるように見えるでしょうし、真面目な人から見ると楽観的な人はいい加減に見える事もあるように、どんな人でも「この人合わないな・・・」と感じる人がいるものです。

世の中には様々な価値観や特徴を持った人がいますから、合わない人もいるんですよね。

合わない人と無理に仲良くしようとしても、価値観や考え方の違いからイライラしたり嫌いになってしまうかもしれません。

気を使う事が多くなったり一緒にいても居心地悪く感じるかもしれません。

あなたには、あなたに合った人間関係があるのだから、無理に皆んなと仲良くしようとしないで、自分に合った人間関係を作ろう。

合わない人とは必要な範囲で付き合えばいいんです。

無理な頼みも引き受けてしまう

どんな人間でも自分一人で処理出来る範囲には限界があります。

お願いを断ると悪いことをしたみたいで断り辛いという人もいるでしょうが、自分を犠牲にしてまで他人の都合を考えなくてもいいのではないでしょうか?

あなたが、忙しいかどうかは他人には分からないのだから、忙しいときは忙しいと遠慮せずに伝えて断ろう。

誰も自分を犠牲にしてまでやって下さいとは言いません。

もしも、身近にそのような人がいたとしたら、付き合っても疲れるだけなのだから都合の良い人にならないためにも、仲良くしようとしないで離れた方がいい。

人の頼み事を引き受けるときは、自分に余裕があるときだけでいいんだ。

ストレスが溜まって気持ちがいっぱいいっぱい

人と付き合っていくことは楽しい事もたくさんありますが、嫌なことがあってストレスが溜まる事もあるでしょう。

ストレスが溜まっているのに、他人に愚痴を言ってはいけないとか、疲れていても頑張らなくてはいけないとか、真面目に考え過ぎて我慢ばかりしていては雪だるま式にストレスが溜まる一方です。

ストレスは溜まりすぎると元気がなくなったり、酷い時には病気になってしまうこともありますから上手に付き合っていく事が大事です。

定期的に気分転換をしたり、日常生活に楽しみを持つような生活を心がけるようにしよう。

ひとりでいると寂しいと感じる理由

自分が楽しいと感じることをしていると、それがひとりでやっていることでも寂しいと感じることが無いように、物理的にひとりでいることが孤独を感じたり寂しい気持ちになる条件ではありません。

ここでは、孤独な状況に寂しいと思う理由をいくつか紹介したいと思います。

人と比べて自分の事を否定してしまう

自己否定してしまっていては、いろんな場所で居心地悪く感じたり、居場所がないように感じて、孤独感が襲ってきます。

例えば、友達・同僚・家族と自分を比べて、人と比べて自分の足りないところとか、自分のダメなところに目を向けてしまい、ありのままの自分のことを否定的の捉える。

自分で自分の事を認めていなから、人と比べて自分に足りないところがあると思ったり、あの人のように出来ない自分はダメだと思い込んでしまう。

このように自己否定をしていたら、なんだか自分だけが取り残されたような、自分だけが変われないような、孤立しているような気持ちになってしまうでしょう。

そうではなくて、自分のダメなところ、足りないところも含めて受け入れてあげる。

「人からどう思われているか?」とか「人と比べてここが足りない」とか余計なことは考えなくてもいい。

大事なことは、今の自分をどう活かすのか、どうありたいのかなのです。

足りない何かを埋めようとする

自分はダメだとか、自分はまだまだ足りない(何かが欠けている)と思うと、孤独であることを何かで埋めようとします。

高級ブランド品を買って着飾ったり、ひたすら食べて満足感を得ようとしたり、考える暇がなくなるほど仕事に没頭したりする。

けれど、やっているときは気が紛れるかもしれないけれど、それで孤独感が無くなることはないんだよね。

むしろ、孤独から離れようと行為を繰り返したり、他のことで孤独を埋めようとする。

これでは、底抜けの穴を埋めようとしているようなもので、上手くいかないんだよね。

完璧な人間なんていないのだから、足りないところを何とかしようとするのではなく、そのままの自分を受け入れてあげればいいんだ。

人に愛されたり認められようとする

頑張って誰かに認めて貰ったり、人に愛される努力をすると孤独から無縁になると思う人もいるかもしれません。

けれど、「素の自分を出すと嫌われてしまう」という思い込で人に合わせることばかりしていたら、資格や語学やスポーツと精力的に自分を成長させるための努力しても、孤独感が無くなることはないんだ。

そのままの自分でいいのに、「素の自分を出したら嫌われてしまう」と思っているから、人に合わせることばかりしてしまい満たされることはない。

やらなくてもいい努力までやって、自分のことを隠そうとしなくてもいいんだよね。

そのままの自分を出せばいいんだ。

一人でいる自由な時間を楽しもう

ひとりでいる時間って自由ですよね。

誰かに気を使うでもなく、他人の意見に合わせるでもなく、何の気兼ねもせずに自由に決める事ができる。

食事を取るのも他人の好みなんて気にしなくていいし、趣味に没頭するのも遠慮なんてしなくていい、旅行にだって行きたいタイミングで行く事ができる。

人間関係に疲れている人って周囲の目を気にし過ぎているところがあるから、何も気を使わないでいい時間って凄く癒されるんですよね。

ひとりでいれば寂しいと感じることだってあると思うけれど、人と距離を取って気持ちを整理する時間を持つことって大切なことなんだ。

孤独を感じて辛い気持ちがあるときは誰かに話を聞いてもらおう

人間関係で辛い気持ちがあるときは、誰かに愚痴を聞いてもらうのもいいでしょう。

自分ひとりで悶々と考えていては気持ちも暗くなりますが、今日はこんな事があったんだと誰かに聞いてもらうと、気持ちもずいぶん違ってきます。

家族や友人などお互いに愚痴りあえるような関係の人を探してみて下さい。

悩みを聞いてもらうことで、問題が解決しなかったとしても話を聞いて共感してもらうことで気持ちがずいぶん楽になります。

辛い気持ちを自分ひとりで抱え込もうとしないで、辛い気持ちを誰かに聞いてもらおう。

人間関係に疲れたら

ひとりでいることが心と体を休める大切な時間になることだってあると思うし、自分と向き合い新たに活動するための準備期間となることだってあると思うんです。

誰にだって人間関係で疲れるときがありますから、無闇に人間関係に疲れたと深刻に受け止めないで、ひとりでいたいときは一人の時間を楽しんでみよう。

大切なのは、自分の気持ちを否定しないで寄り添ってあげること。

ストレスが溜まっているのに、他人に愚痴を言ってはいけないとか、疲れていても頑張らなくてはいけないとか、真面目に考え過ぎて我慢ばかりしていては疲れが溜まる一方です。

まずは、疲れを癒すことを優先して辛い気持ちに整理がつけば、「もう一度頑張ろう」と前向きになれるし、次への一歩も踏み出せるようになるのではないでしょうか?

疲れたときは休めばいいんです。

休んで気持ちがリフレッシュできたら、疲れる原因を考えてみよう。

原因がわかったら対処法も見えてきますね。

そうやって少しずつ改善していけば、これまでよりずっと人間関係で疲れる事が減っていくのではないでしょうか?

もしも、誰かの協力が欲しいときはカウンセラー等の専門家の力に頼るのもいいでしょう。

あなたが、人間関係で疲れないようにする工夫を一緒に考えてくれるはずです。

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