僕達は、人目を気にし過ぎてしまうことで臆病になったり、他人の良いところと自分の劣っているところを比べて嫉妬したり落ち込んでしまったりすることがありますよね。
人目を気にし過ぎるあまり「こんなことしたら、皆にどう思われるだろう?」と気になり行動をおこす前から諦めてしまったり、他人の得意なことと自分の劣っているところを比べて「自分には何もない」と落ち込んだりする。
あるいは、自分の常識からするとありえないような言動にイライラしたり、酷いときには喧嘩になることもあるかもしれません。
幸せそうな人を見ると「それに比べて私は…」と悲しくなることもあるでしょう。
このように人と比べてしまうことで、落ち込んだり、悲しくなったり、イライラしたり、嫉妬したりと心の中で嫌な感情が湧いてきます。
こういうときって、嫌な気持ちになるのは出来ない自分のせいだと自分を責めてしまったり、常識のない相手のせいだと人を責めてしまいがちですが、嫌な感情が湧いてくる原因を作っているのは、出来ない自分のせいでも、常識がない他人のせいでもなく自分と他人とを比べてしまっているからなんですね。
嫌な感情が湧いてくるのに、どうして人と比べることを続けるのでしょうか?
それ、本当にあなたに必要な考え方ですか?
自分と他人との間に境界線を持つ
世の中にはいろんな人がいて、得意なことも、好きなことも、嬉しいと思うことも、怒りを感じるところも違います。
甘いのが苦手という人もいれば、苦いのが苦手という人もいるし、辛いのが好きという人もいれば、辛いのは嫌いという人もいるでしょう。
あなたの友達や大切な人であっても、同じ趣味の仲間であっても、同じ人間のようで皆がどうしようもないくらい違う考え方の人なんだよね。
言ってしまうなら温度を計るためにメジャーを使ったり、分量を量るために定規を使ったりするようなもので、違う物差しで誰かと比べて落ち込んだり、イライラしたりと他人と比べて湧いてくる感情に支配される時間が勿体ないよ。
そうではなくて「人は人」「自分は自分」というように、自分と他人とを区別して考えることも必要なんですね。
自分と他人を尊重する
もしかすると、「人は人」「自分は自分」という考え方は、わがままを言っているように感じたり、冷たい態度のように感じる人もいるかもしれません。
「こうした方がいいのに」「こっちの方が正しいのに」と思えば、おせっかいだと思っていても指摘したくなることもあるでしょう。
私は頑張っているのに、あの人はいいかげんだと感じることもあるかもしれません。
けれど、人と比べて「おかしい」と感じて相手にイライラしたり、不快な気持ちのまま過ごすよりも、「あの人にはあの人の考え方があるし、私には私の考え方がある」とお互いのことを尊重する姿勢ですごせた方が人間関係も楽になるのではないでしょうか?
「人は人」「私は私」という考え方は、「自分さえよければいい」とか「相手を無視する」ような考え方ではなくて、お互いのことを尊重する考え方なんですね。
おわりに
他人の人生は他人のものですし、自分の人生は自分のものです。
自分とは違う考え方でも、期待したこととは違っていても、期待されたこととは違っても、みんなとは少し違っていても、あなたはあなたのままでいいし、相手は相手のままでいい。
人と比べて自分を責めたり、相手を無理に変えようとするから苦しくなるんだ。
だから、人と比べて勝っているとか負けているとか、正しいとか間違っているとか考えるんじゃなくて、「人は人」「私は私」と考えてお互いの気持ちを尊重してあげよう。
それが、あなたの人間関係を楽にするための1つの方法だと思うのです。
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