人に迷惑をかけた自分が許せないと思ったら

人に迷惑をかけてしまった自分が許せないと感じるときってありますよね。

同僚に仕事を手伝ってもらうことになり、みんなの足を引っ張ってばかりの自分が許せないと感じることもあるでしょう。

「人に迷惑をかける自分はダメな人間だ」「これくらいのこと一人でできないなんて情けない」と自分のことを罵り、そんな自分の存在を消してしまいたいとさえ思う事もあるかもしれません。

誰だって自分が役に立つどころか迷惑ばかりかけていると思えば、自分のことを他人の足を引っ張る悪い人のように感じてしまうのは自然なことだと思うのです。

けれども、得意なことも、苦手なことも人によって違うから、求められていることが自分には苦手なことだったということは、誰にでもあることです。

僕達は、みんな同じ人間なんだからと「出来ないのは自分に問題がある」と思って自分を責めてしまいがちですが、苦手なことは誰にでもあるのだから、みんなが同じように出来なくてもいいんだよ。

苦手な自分と得意な他人を比べて「情けない」なんて言っていたら、いつまでたっても自分を責め続けなくちゃいけなくなります。

あなたの周りの人のことを思い出してみて下さい。

親であっても、友達であっても、それぞれ得意なことが違ったり感じ方が違うと思ったことはないでしょうか?。

親しい間柄であっても、似てると感じるところがあっても、やっぱりみんな一人一人が違うんだよね。

誰にでも優しいと感じる人がいたり、自分にも他人にも厳しい人がいたり、コミュニケーションが得意な人がいたり、集中してひとつの事に打ち込むことが得意な人がいたり、どれが正しいとか間違っているとかじゃなくて、みんなそれぞれの個性があるんだ。

だから、他の人が出来ることでも苦手と感じることは誰にでもあることなんだから、「人に迷惑をかけてしまった」と自分を責める理由にするんじゃなくて、助けられたと感謝しよう。

自分を責めていると「皆に迷惑をかけられない」と苦手なことを克服することばかり考えてしまい、自分の価値を見出せずに気持ちが潰れていってしまいます。

けれど、感謝の気持ちがあれば、お返しに何かをしてあげたいという気持ちに自然となれるのではないでしょうか?

そのときに、無理に苦手なことでお返ししようとするのではなく、自分の得意なことでお返しすればいいんだよね。

そして、助けられた人以外にも優しい気持ちを繋いでいこう。

人に迷惑をかけた自分を許せないと苦しんだあなたなら、誰よりもその気持ちが辛いものだとわかってあげることができるでしょう。

自分に出来る範囲で人に手を差し伸べてあげたとき、あなたはもう役には立たない「ダメな人」ではなく、胸を張って誇れる自分になっているはずです。

あなたが貰った優しさは自分を傷つけるためにあるのではなく、次の人へと優しさを繋ぐバトンなんだ。

だから、自分を責めるのをやめよう。

無理だと感じたことからは逃げて助けを求めたっていい。

受けた優しさに感謝して、人に優しくなれる自分を目指せばいいんだ。

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