人間誰しも、自分の周りから人がが離れていくと感じたり、縁が切れたと感じることがあったら寂しい気持ちになるものですよね。
今まで親しかった人と険悪な関係になったり、優しかった人が離れていくようなことがあれば、「私が、何か悪いことしたのかな?」と不安になったり「何にもしていないのに、急にどうして!」と怒りが湧いてくることもあるでしょう。
誰だって一人で生きていくことは出来ませんから、人が離れていくと感じることがあれば不安な気持ちになるでしょうし、ましてや親しかった人が離れていくとなれば、悲しい気持ちになるのは自然なことだと思うのです。
人生には様々な出会いや別れがありますから、人生の節目に起きた自然な別れだったり、気が合わない人から距離を置かれたものだったり、そもそも「人が離れていく!」と誤解しているだけということもあるでしょう。
いずれにしても、人間関係は自分が努力すれば必ず改善するものとは限りませんから、「すべての人と関係を良くしないといけない」と思うと人間関係に悩み苦しむことになってしまいます。
あなたが悩んでいる人間関係は、本当に関係を改善しなくてはいけないものなのでしょうか?
今日は、人が離れていくと感じて心が苦しくなっている人のことについて考えてみたいと思います。
時がたつにつれて心の距離感は変わる
過剰に相手との距離感を気にし過ぎると、自分も相手も関係がギクシャクして居心地が悪くなってしまうかもしれません。
子供の頃の心地よい距離感と大人になったときの距離感は変わってくるものですから、時がたつにつれて居心地の良い距離感って変化していくものなんですよね。
幼かったころに心地よかった距離感ではなくなったからといって、「もしかして、嫌われてしまったかも?」「相手が離れていった…」と考えるのは早計かもしれません。
幼かったころに秘密基地を作ったり、おままごとをしたりして遊ぶのは楽しい思い出ですが、時がたつにつれて興味が変わったり、結婚などステージの変化があって心の距離感が変わるのは普通のことですから、本当は相手が離れていったわけではないんだよね。
なんだか、これまでとは違う状況を寂しく感じて、離れていってしまったように感じただけなんだ。
「寂しいから」「離れてしまったから」って距離を置こうとしたりしないで、あらたな居心地がいい距離感を模索していくだけでいいんだ。
「私は、大事にされていない」という思い込み
あなたが「人が離れてしまう」と思うのは、自分のことを大事にされていないと感じているところからきているのかもしれません。
頑張っているのに認めてもらえなかったり、寂しい思いをしているのにつれない態度をされるときがあったら「大事に思われていないんじゃないか?」「嫌われているんじゃないか?」と誤解して、相手の気持ちが離れてしまっているように感じることもあるでしょう。
私の話を全然聞いてくれない、頑張っているのにねぎらいの言葉もない、仕事ばかりで悩みの相談にものってくれないから、大事に思われていないんじゃないかと考えたりする。
けれど、相手にも都合がありますから、自分の期待するようにしてくれるとは限らないんだよね。
忙しかったり、疲れていたり、イライラしたりしていて、話を聞いてもらえないこともあるでしょう。
悩みを抱えているような状況だったり、相談内容が相手にとって聞きたくないような内容だったりして、とても相談に乗れるような状態ではないこともあるかもしれません。
誰かに相談をしたり、話を聞いてもらうには、相手の状況をよく見て上手にお願いすることも大切なことなんですね。
話しても自分の意見を押し付けられてしまい、せっかく相談に乗ってもらったのに不快な気持ちしか残らないとこともあるでしょう。
話を聞いてもらうことでストレスを発散したい気持ちがあるのに、話もろくに聞かずに解決策だけを主張されれば不満はたまっていくばかりですよね。
けれども、相手は話を聞きたくないわけじゃなくて、何とか解決策を見つけてあげようと思っているだけなんだ。
人によっては、ただ話を聞いてもらうということに、何も解決もしない価値のないことと感じる人もいるかもしれませんね。
だから、話を聞いてもらいたいだけで解決策を求めていないときは、その旨を話をする前に相手に伝えよう。
あなたのしたいことが、話を聞いてもらうことで解決策を教えてもらうことではないと事前にわかっていれば、相手もどう接すればいいのかがわかって、お互いの認識の違いによる擦れ違いもなくなるんだよね。
自分の気持ちに寄り添う
人生には出会いと別れが付き物ですから、大切な人だったり、優しかった人と別れてしまうこともあるでしょう。
自分が離れたくないと思っている人であっても、離れていく相手にも様々な都合がありますから、辛い別れを告げられることだってある筈です。
離れていってしまった人に甘えてばかりで、相手の気持ちを考えてあげられなかったということもあるでしょう。
人生は、様々な経験をして一歩一歩成長していくものですから、今の自分なら当たり前にわかることでも、過去の自分には出来なかったことだってあるんだよね。
こういうときって、過去の事をいつまでもクヨクヨと考えてしまいがちですが、後悔ばかりしていてはいつまでも辛い気持ちで人生を過ごさなくてはいけなくなってしまうのではないでしょうか?
あなたは、自分が成長する過程でいたらないところがあったかもしれないけれど、そのときの自分には出来なかったことなんだから許してあげてもいいと思うんだ。
そして、自分の寂しいという気持ちに一番寄り添ってあげられるのは自分なのだと思って辛い気持ちに寄り添ってあげよう。
大丈夫。
あなたが過去に人間関係で失敗したことがあったとしても、あなたを成長させるキッカケとして次に活かしていけばいいんだ。
おわりに
どんな人にも人生に出会いや別れは付き物ですから、ときには関係が悪くなってしまう人がいるのは誰にでもある普通のことです。
そうでありながら、相手との関係に悩み苦しんでばかりいては人生を楽しむ事は出来ません。
人生には一つの人間関係だけで出来ているものではありませんから、「そういう人もいる」って思えることって大切なことなんですよ。
様々な人間関係があって、あなたが好きだと言ってくれる人がいたり、嫌いだという人がいたり、興味がないという人がいるのは自然なことだから、ときには人間関係を改善しようと努力しなくてもいい場面があってもいいと思うんだよね。
あなたが思い悩んでいる人間関係は、本当に必要なものですか?
その人に嫌われると、どんなリスクがあって、どんな問題が起こるでしょう?
僕達は、誰とでも仲良くなれるものではありませんから、ときには人に嫌われてしまうことだってあるんだよね。
そうでありながら 、「すべての人と関係を良くしないといけない」と考えていたら、自分で自分を苦しめることになってしまいます。
だから、嫌われてしまうことがある自分をそんなに責めないで、それでも自分は愛されていると自信を持ってみよう。
大丈夫。
あなたは、自分が思っているよりも、ずっとずっと素敵な人なんだから。
人が離れていくと感じる人は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
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