あの人のことが許せない、人に嫌われてしまう、酷いことをされると思って他人と関わることを辛く感じている人は、自分のことを悪いように誤解している人かもしれません。
私は、愛されない、可愛くない、頭が悪い、鈍くさい、話が続かないつまらない人、誰の役にも立てない役立たずと考えて、自分は価値がない人だから「私は上手くいかないんだ」と思ったりする。
なるほど、あなたの思う価値がない自分だったのなら、目の前で起きている人間関係の辛さも、現実の苦しさにも説明がつくかもしれません。
けれども、本当に周囲の人たちは、あなたのことを悪く思っているのでしょうか?
他人の考えを手に取るように知ることが出来る人はいません。
そうでありながら、あの人達は「きっとこう思っているはずだ」と信じることが出来るなんて、おかしな話だと思いませんか?
他人から悪い評価を受けることは誰にでもあることですが、あなたの受け取っている他人の評価は、あなた自身が思っている自分の評価と他人の言動を繋ぎ合わせて「そうに違いない」と思い込んでるだけかもしれないんだよね。
僕達は、他人が自分のことを「どう思っているんだろう?」とアレコレと想像してしまいますよね?
あの人がこんなことをするのは、私のことを可愛くないと思っているからじゃないかとか、仕事が出来ない奴だと思っているからじゃないかとか、一緒にいてもつらまない人だと思われたんじゃないかと考えて、どうして私はこうなんだろうとため息をついたりする。
例えば、自分の容姿に自信がなければ、オシャレしても似合わないと思えるかもしれませんし、似合わないことをしているとバカにされてしまうんじゃないかと恐れてしまうこともあるでしょう。
酷いときには、自分のことを他人の目から隠そうとすることさえあるかもしれません。
自分のことを醜い、ダメなんだと思うと、どうしたって他人の目が過剰に気になるものですから、誰にも見せたくないという感情が湧いてくるのは自然なことだと思うのです。
だからでしょうか?
ひそひそと誰かが話しているのを見たり、自分のことをジッと見ている人がいただけでも、「私のことを言っているのかな?」「私のことを見て、バカにしているのかな?」とアレコレ想像して、「やっぱり私はダメなんだ」と自分の思いを強化してしまうんだよね。
けれども、現実に起きていることはヒソヒソと話をしている人を見たり、自分の方向を見ている人がいたというだけです。
その現実から「自分のことを言っているんじゃないか?」とか「私のことを見ているんじゃないか?」と「思った」のは自分自身なんだよね。
僕達は、現実で起きていることをそのまま客観的に見ていると思いがちだけれど、本当は自分の考えをもとに現実を受け取っているんだ。
世の中にはいろんな価値観や考え方をする人がいますから、自分自身の評価と他人の評価が必ずしも一致するとは限りません。
よくよく話を聞いてみたら、そんなことを考えていたのかと思いがけない考えをする人に出会うことだってあるでしょう。
そうでありながら、他人は「私のことを、こう思っているに違いない!」と断定するのは、勝手に自分でアレコレ想像して勝手に傷ついているようなもので、自分を不幸にしてしまう考え方だと思いませんか?
一生懸命に想像したところで、他人が何を考えているかなんてわかりませんよ。
だから、他人が自分のことをネガティブに考えていると決めつけないで、自分が楽になる考えを選んであげよう。
あの人がそっけないのは、「私を嫌っているからだ」と考えるのではなく、人見知りするタイプなのかもしれないと考えてみる。
あの人が何もたよってこないのは、「私のことを信頼していないからだ」と考えるのではなく、人にたよることが苦手なんだと考えてみる。
他人の思考をネガティブに考えて、辛い毎日を過ごさなくたっていいんだよ。
あなたは、あなたが楽になる考えを選び続けたらいい。
きっとそのほうが、今よりずっと楽に生きられると思うんだ。
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