僕たちは、「自分のことは自分が一番わかっている筈」と思いがちですが、人に指摘されて初めて気づく事があるように、意外とわかっていない事がありますよね。
普段から何気なくしている癖を他人から指摘されて、「えっそんな事してた?」と驚かされるなんてこともあたりする。
また、皆んなに共感してもらえるだろうと思っていた事が、話してみると案外そうでもなかったり。
自分が考えている事や感じている事って、自分が思っている以上に他人とは違っていたりする。
外から見える事なら他人から指摘されてわかることもあるけれど、頭の中で考えている事ってなかなか見えてこないですから、自分を苦しめるような考え方の癖があっても、特に意識する事なくこれまで生きてきたということもあるでしょう。
なんだか生き辛いけれど何故だかわからない、同じようなパターンで上手く行かない事があるけど、どうしたらいいかわからない。
僕たちは、「自分のことは自分が一番わかっている筈」と思いがちですが、本当は自分のことでもわからない事って意外とあったりするんですね。
知らない事を変えていくというのは難しいですから、自分がどういう人間なのかという事を知る必要があります。
自分がどんな事を考えているのか、どんな行動をしているのか、どうしたいと思っているのかという事を、自分と向き合って認識していくんですね。
自分がどういう人間なのかという事がわかれば、制約の多い社会で生きていく為には、自分とどう付き合っていけばいいのかが見えてきますから、今よりもずっと生きやすくなるでしょう。
自分のことを自分で知ろうなんて考えた事もないという人も多いと思いますが、自分の生きづらさの原因を知る為にも、自分との向き合い方を勉強してみませんか?
■目次
自分と向き合うときは、紙に書いたり誰かに聞いてもらったりしながら、自分の気持ちを整理していくことが大事です。
悩んでいるときに一人で考えていると、同じようなことを繰り返し考えてしまい考えが纏まらないことが多いですが、誰かに相談することで気持ちがスッキリしたり、考えが纏まって次に取るべきアクションが見えてくることがあります。
また、日記や紙に自分の気持ちを書き連ねていくことで、普段どんなことを考えているのか、どんな行動をとっているのか、どうしたいと思っているのかなどを客観的にみる事ができます。
テキスト化したり、誰かに聞いてもらう事で、自分の気持ちがより明確になっていくんですね。
ここでは、自分との向き合い方について2つの方法をご紹介したいと思います。
人によって向いている方法が違うでしょうから、どれにしたらいいかわからないという人は、始めるにあたってハードルが低い方法を選んでみるといいでしょう。
例えば、自分の悩みを他人に聞かれるのは抵抗があるという人は、日記や紙に書くことからはじめてみるといいかもしれません。
日記のように毎日書くのは苦手だという人は、誰かに聞いてもって自分と向き合ってみるのもいいでしょう。
どの方法が自分に合っているかは試してみないとわかりません。
焦ってすぐに結果を求めようとしないで、「せっかくやるんだから、いろいろ試して楽しもう」という気持ちで挑んでみるといいでしょう。
日記や紙に書くときは、今悩んでいること、これからどうしたいのか考えたいなど、自分なりのテーマを決めて書くといいでしょう。
紙に書く場合は、ノートやルーズリーフなど何に書いてもらってもかまいません。
頭であれこれ考えずに、自分の思いを否定する事なく素直に書き綴ってください。
紙に書き出す時間を事前に決めておき、時間内はどんな事でもいいですから書き出してください。
「今日はこんな事があった」「こんな気持ちになった」など、あなたの頭に浮かんだことを、そのまま書き綴っていくんです。
時間は何分でも構いませんが、長すぎると負担になるかもしれないので、初めての人は5分から10分程度がおすすめです。
書き終えたら、自分が書いた内容を振り返ってみましょう。
頭の中で一人で考えていたときは、同じようなことを繰り返し考えてしまい考えが纏まらないことが多いですが、日記(紙)などに書いていくと気持ちが整理できたり、自分の本音を可視化できるようになって思いもよらない自分に出会う事もあります。
書いた事を振り返ってみると、「このときこんなこと考えていたのか」とか「私って、こういうときこんなことしてるんだな」と客観的に見れて、普段の自分では気付かなかったことに気付くこともあるんですね。
「だから、この時はこうなったんだな」とか「こういう考え方も出来るかも」とか「これ、私の勘違いだったな・・・」など、冷静で客観的に見れるようになるって、問題の解決策も見えてくるようになるんですね。
人に話を聞いてもらって自分と向き合う場合は、自分の意見を押し付けたり、人の意見を否定するタイプの人は避けたほうがいいでしょう。
このようなタイプの人に相談すると、自分の気持ちを整理するというよりも相手の意見を採用するかどうかという話になってしまい、本来の目的から離れてしまいます。
多くの場合、本人は良かれと思ってアドバイスしているつもりなのですが、自分と向き合って気持ちを整理したり、相談したりするには不向きなタイプの人なんですね。
人に話を聞いてもらって自分と向き合う場合は、人の気持ちを否定せずにしっかりと聞いてくれる人を選びましょう。
もしも、近くにそのような人がいなかったり、身近な人に聞かれるのは抵抗があるという人は、カウンセラーなど相談機関を頼るのもいいでしょう。
僕達は、自分のことなんだから「自分と向き合う」なんて特別な事をしなくても、ちゃんと分かるよと思いがちです。
ですが、何かに悩んでいるときや人生の選択を迫られた時に、自分の事なのに「どうしたらいいんだろう?」と途端にわからなくなったりする。
それは、仕事を辞めたいけど辞めた後のことを考えると辞められないといった具合に、自分の本音を否定する考えがあるからなのかもしれません。
自分の願い(本音)は何度も頭に浮かんでくるけれども、その度に否定する考えが浮かんでを繰り返すうちに、自分の本当の気持ちがわからなくなったりする。
答えは既に決まっている。
けれども、その選択は出来ないんだと思うから分からなくなるんだ。
次の仕事が決まっていないのに辞めて飛び出してしまうのは、将来へのリスクが高いですから思いとどまるのは自然なことだと思います。
けれども、選択肢は辞めるか辞めないかの二択だけではなく、辞めたい理由を突き詰めて考えていくと他にも選択肢があるんだと気付く事もあるかもしれません。
僕達は、悩んでいたり苦しんでいる時は考えが隔たりがちで、自由な発想ができなくなる事があります。
そんな時に自分と向き合い自分の気持ちを整理してく事で、自分の願い(本心)を知り、どのような対策ができるのかを冷静に考える事ができるんです。
自分と向き合うことって、とっても大事なことです。
慌てず焦らず自分と向き合い気持ちを整理してみよう。
自分と向き合って出てきた答えは、否定せずに受け入れてあげてください。
自分の気持ちをはなから否定してしまうようでは、自分の意見を押し付けたり否定したりする人とやっていることは変わらないからです。
自分でやるのか、他人からされるのかの違いだけで、自分と向き合って気持ちを整理する時には不向きなやり方(考え方)なんですね。
ですから、自分のことではありますけど、大切な人の相談にのるつもりで自分の気持ちに寄り添ってあげてください。
喧嘩腰で話を聞いても相談になりません。
自分のことではあるけれども、自分と向き合うときも広い心で受け止めてあげよう。
自分と向き合い自分のことを深く知るというのは、自分らしさを知るということでもあります。
自分が普段どんなことを考えて、どんな行動を取っているのか、どんな事が好きで、どんなことに興味を持つのか、「わかったつもりでいたこと」を自分と向き合い明確にしていくんです。
自分らしさを知れば、どんな事が嫌いで、どんな事が苦手なのかがわかります。
嫌いな事や苦手な事がわかれば、事前に避けたり離れたりする事ができます。
好きなことや興味を持つことわかれば、積極的に体験しようとする事もできるでしょう。
自分らしさを知ることは、嫌なことを減らしたり好きなことを増やすような自分を生きやすくすることにもつながるんですね。
自分と向き合って願い(本音)がわかったら、できるだけ努力して叶えてあげよう。
社会で生きていくには様々な制約がありますから、思うようにいかない事もあると思うけれど、始める前から諦めていては何も実現させる事ができません。
せっかく自分と向き合って願い(本音)がわかったんだから、この機会に自分の願いを叶えてあげよう。