自分に優しくするってどうしたらいいの?

僕達は、自分の感情を無理やり押さえつけて行動することがありますよね。

本当は相手に怒っているのに無理やり笑顔になって、その場を取り繕ったり。

本当は恥ずかしいと思っているのに何事もなかったように振舞ったり。

嫌いな人なのに将来のことを考えて仲良くしようとしたり。

こんなふうに自分の感情を抑え込んで、感情そのものを感じなくしようとする。

現実社会と上手に付き合うためには必要なときもあるのですが、そのせいか自分の感情と上手く付き合うことが疎かになってしまうんだよね。

けれど、無意識に湧きおこる感情を無理に抑え込もうとすると、やかんのお湯が沸騰して蒸気がわき出るように、抑え込んだ感情がいよいよ強くなっていくんだ。

僕達は、自分のためだと思って感情を抑え込んでしまうことがありますよね。

それは、仕事に行きたくないけど行かなきゃいけないということかもしれないし、嫌いな人とも付き合わなければいけないということかもしれないし、嫌なことでも我慢しなくてはいけないということかもしれません。

けれど、どんなに抑え込んだって仕事に行きたくない気持ちも、嫌いな人だという気持ちも、嫌だと思う気持ちも変わらないし、むしろ抑え込んでいる分気持ちが強くなってしまう。

そんなとき僕達は、抑え込んだ感情のはけ口を求めて、自分のことを責めてしまったり、無関係な人に八つ当たりしたりするんだよね。

人付き合いが苦手な自分を責めたり、仕事に積極的になれない自分を責めてしまい、自分を責めることにエネルギーを使い果たして何もしたくないと無気力になったりする。

あるいは、パンパンになった風船のように不満が溜まり、大切な家族や友人に些細なやりとりで風船がパンと割れるうように八つ当たりすることもあるでしょう。

そんな人は、自分の感情を否定しようとしないで素直に感じてあげたらいいと思うんだ。

「ああ…私は仕事がしたくないんだな…」「ああ…あの人のことが嫌いなんだな」と自分の気持ちを素直に感じてみる。

「仕事したくないとか情けないな…」とか「人付き合いが苦手じゃ将来困るのに!」とか余計なことは考えないで、自分の素直な気持ちを受け入れてあげよう。

仕事したくないと思ったっていいじゃないですか。

嫌いな人がいたっていいじゃないですか。

他の誰もが共感してくれないことでも、あなたの感じたことを素直に受け入れてあげてもいい。

自分がどんなふうに感じているかを知ることは、自分を知るためにも大切なことだと思うのです。

あなたが辛い気持ちを誰かに聞いてもらったとき、なんだか心がスッキリした体験をしたことがありませんか?

あなたが自分の気持ちを素直に受け入れてあげることで、あなた自身の気持ちが救われることになるんだ。

あなたが自分のことを「これじゃダメだ」と否定することは、相談したのに逆に怒られてしまうようなものなんですよ。

そんなことしても心が辛くなるだけだし、自分が可愛そうじゃないですか。

そうではなくて、自分の気持ちを素直に感じて受け入れてあげよう。

自分が喜んでいる時間が長い人生は、楽しい人生になると思いませんか?

いつも嬉しいことばかりなら、こんなに良い人生はないと思うのです。

けれど、他人にいつも機嫌を取ってもらうのは難しいですから、自分で自分の機嫌を取ってあげられるといいですね。

今日は頑張ったから奮発して自分にご褒美をあげるということでもいいし、家に帰ってゆっくり湯船につかるということでもいい。

自分が「そうしたい」と思ったことを諦めたりしないでやってみる。

例えば、コーヒー飲みたいなと思ったら、可能なときに用意して「おまちどうさま」と心の中で言ってみるのもいいかもしれません。

些細なことだけど、自分に優しくしていくことで自分で自分を喜ばせることも出来ると思うのです。

もしも心に余裕があるのなら、家族に優しくしてあげるのも良いでしょう。

たまにはお土産を持ち帰って一緒に食べてみたり、外食を提案するのもいいかもしれません。

普段言いづらい感謝の言葉を一言添えるのもいいでしょう。

相手がいる事ですから必ず喜んでくれるとは限りませんが、喜んでもらえれば心が満たされると思うのです。

もちろん家族である必要はありません。

してあげたいと思う人にしてあげればいいのです。

小さな幸せを数えるのもいいと思います。

「友達と話して楽しかった」

「毎日ご飯を食べらるって幸せだな」

「大好きなペットが健康でいてくれてよかった」

普段の何気ないことなんだけれど、ひとつひとつの小さな幸せを数えて自分には幸せがあるということに気づくと幸せに感じる時間も増えていくのではないでしょうか?

自分に優しくするということは、自分の感情を素直に感じ受け入れて自分のやりたいことやってあげることだと思うのです。

自分に優しくする方法がわからないという人は、「後でいいか」「それよりこっちが大事」と自分のことを雑に扱ってきた人かもしれません。

けれどこれからは、自分の気持ちを受け入れて、些細なことでも自分のやりたいことを出来るだけ叶えてあげましょう。