周囲はじんとするほど冷たくて、手先やほほが凍ったように冷たい。
両手を合わせてこすったり、口あたりを両手でまるく囲んでハァ~っと息をかけたりして、かじかんだ手を温めながら居間のこたつへ入る。
「ハァ~極楽ごくらく…」
カチコチに動かなくなった手足を温めながら、幸福感をかみしめる。
こたつとは、まさに現世にある極楽浄土なのだ。
11月も終わりになってきて、すっかり寒くなってきましたね。
寒いと動くのも面倒になりますが、こたつに入って温まると余計に出たくなくなるんだから不思議です。
たぶん、こたつから出ると余計に寒く感じるのが心理的に躊躇させるんでしょうね。
寒い季節のこたつは、居心地のいい場所ですし動きたくないと思うのは当然でしょう。
学生時代のフジモフもこたつに入ると、足先から体全身が温まって眠気でウトウトいていたら、何時間もたっていたなんてこともあります。
やらなきゃいけないことがあるのに、後回しにしてしまって「あと少し…」と言いながらいつまでたっても動くことが出来ない。
だから、こたつに入ると怠惰になるのが怖いという人もいるんだよね。
こたつから出れないのは、こたつの居心地がいいから。
居心地のいい場所から無理やり居心地が悪い場所へ移動しようとしたら、そりゃどんな人でも億劫になるよね。
いちばん良いのは、移動先も居心地がいい場所にしてあげること。
移動先の部屋を暖めたり、これから寝るなら布団をホカホカにするのも良い。
自分が「そろそろ行くか」と思える条件を上手にそろえることが大事なんだよね。
心も同じなんだと思う。
寒いけど我慢して行こう思うのではなく、暖かくしてから行こうと思えばいい。
自分のことを後回しにするのではなく、自分が機嫌よくなれるように条件をそろえることが大事なんだ。
自分が楽しくなれば、周囲の人も楽しい気持ちになる。
「自分だけが楽しんでいいのかな?」とか余計なことは考えずに、今を楽しむことを考えよう。
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