僕たちは、物事が上手くいかなかったり、思うようにいかないときに、頑張っても報われない、能力がないと自分で自分にガッカリする時がありますよね。
夢に向かって一生懸命に頑張っても結果が出ないときとか、精一杯の力で仕事を頑張ったけれど思うようにいかなかったときとか、自分にはきっと才能がないんだろうと思ったり、向いていないんだと情けない気持ちになったりする。
たしかに、人には向き不向きがありますから、頑張っても結果が出ないこともあるでしょう。
けれども、自分の才能や能力の問題にしてしまっては、解決方法がないということですから、状況を改善しようという意欲を持てなくなりますし、そもそもやりたいと思っていた事に対して、やる気もなくなってしまうかもしれません。
あなたが「もうお終いにしたい!」と諦めるつもりなら、それも一つの選択肢かもしれませんが、まだ気持ちに未練があるのなら頑張ったほうがいいんじゃないでしょうか?
上手くいかないときは、どうしたって自分の才能を疑いたくなるときもありますよね。
特に何の実績も無いときなんかは自信がありませんから、「やっぱり才能がないのかな」と思いがちです。
けれども、そのように「自分には才能がないんだ」という考え方は、「努力しても無駄なんだ」「頑張っても報われないんだ」という考えに繋がってしまい、本来はやりたかった事や努力してきた事についての意欲を失わせてしまいます。
誰だって頑張っても報われないんだと思えば、努力することの意味を見出せませんから、そりゃぁやる気だってなくしてしまうでしょう。
上手くいかない理由を「才能がないから」と考えるは、頑張ろうと思っていることのやる気をなくさせる考え方なんですね。
誰もがうらやむような飛び抜けた才能の持ち主は一握りの人しかいません。
そのような人達と自分とを比べて、自分はなんて無能なんだと嘆いていては気持ちが休まることはないでしょう。
あるいは、人間には向き不向きがありますから、得意な人と自分とを比べて能力がないと考えていては、いつまでたっても自分のことを肯定的に考えられないかもしれません。
足が速いウサギと鈍足のカメがヨ〜イどんでスピード勝負をすれば、相手が油断してくれない限りは勝ち目がありません。
勝てない勝負を挑んで「自分はダメだ」と嘆いていては、どうしたって自分を否定的に考える事になりますし辛い気持ちになってしまうんですね。
カメにはカメの良いところがあるんです。
ゆっくりと歩くことができるカメは、慌ただしく走るウサギでは知る事ができないことに気づく事もあるかもしれません。
物事をゆっくりと丁寧に見る事ができるというのは、弱みになることもあるけれど逆に強みになる事もあるんですね。
私は人より動作がゆっくりしていると分かれば、無闇に苦手なスピード勝負を挑もうとはしないはずです。
動作がゆっくりしているという事は、丁寧に物事にあたれるんだと分かれば、それを活かせる環境を選ぶ事ができます。
あなたが誰かと比べて自信をなくしているときは、自分の活かし方がわかっていないときなのかもしれません。
人それぞれ得意なことや苦手な事が違うのだから、誰かと比べて落ち込まなくても良いんです。
自分の活かし方を知ればいいだけなんだ。
誰かと比べて実力差があると感じる場合、単純に経験不足から差が出ているだけという事もあるでしょう。
どんなことでも始めてすぐには良い結果が出ませんから、結果だけを求めていると「なかなか結果が出ない」と気持ちばかりが焦ってしまったりするんですね。
結果を出すために頑張る事は大切なことですが、結果を出すまでの過程が我慢一辺倒では苦しくなります。
また、努力が苦しいからと諦めてしまえば、欲しかった結果を手に入れる事はできません。
結果を出すために努力を続けるためには、過程を楽しむ事も大切なんですね。
例えば、ダイエットで体重5キロ減らしたいと努力しているときは、目標体重まで何キロあるのかと考えると、先が長くて気が遠くなるような気持ちになるかもしれません。
ダイエットの効果は徐々にあらわれているけれど、目標体重まで後◯キロもあるのかと思うと、うんざりした気分になる事もあるでしょう。
これが、一週間で500gダイエット出来れば週間目標達成とすれば、同じ5キロ体重を減らす目標でも、数ヶ月先のことを考える長く辛い努力から、短期で身近な努力に変えることができるんですね。
努力すというと必死に頑張って成し遂げるというイメージを持つ人がいますが、本当はいろいろ工夫して過程を楽しんじゃった方が続くんです。
一度は諦めたつもりでも、やりたいことから距離を置いて時が経つと、もう一度挑戦したくなる事もあると思います。
そういうときは、もう一度頑張ったらいいんだよ。
一度諦めたことなのに「意志が弱いとか」「カッコ悪い」とか余計なことを考えないで再開したらいいんです。
あなたがしたいことは、いつだって諦めてもいいし再開してもいいんだ。
続けていくことが苦しくなったときに一旦休止することで、あらためて頑張っていたことの存在の大きさを知ることだってあるんだから。
そんなにガチガチに考えなくてもいいんだ。